義理チョコをやめられないのは恐怖心のせい?
負担に感じている人が多いのになぜかなくならない「義理チョコ」。最近は、女性同士で「今年はやめよう」と協定を結んだとしても抜け駆けする人がいたりと、人間不信の原因になることもあるようです。はたから見れば茶番ともいえるこの慣習を、海外メディアはこのように報じています。
「義理チョコはくだらない慣習で、カネもかかり面倒くさい。にもかかわらず、『みんなと同じ』でないことへの恐怖から、長年やめられずにいるのだ。この『横並び』から外れることへの恐怖心は、まさに日本のホワイトカラーの生産性を長年停滞に陥れてきたのと同じメカニズムである」
義理チョコの根底にあるのは、職場いじめや過労死のそれと一緒だった!?
記事では「『横並び』から外れることへの恐怖心」についてさらに言及しています。そこには「同調圧力」「因習」「しがらみ」など、日本社会の特徴を表すときによく耳にする言葉が並びました。
「仲間からの同調圧力や因習がはびこるのは、なにも日本のホワイトカラーの職場に限られた話ではない。だが、毎年悩みの種となる義理チョコを見ていると、それがいかに根深くて変えることが難しいかを痛感させられる。義理チョコは、口には出されないが、みんながそうしなければならないと感じている『しがらみ』のひとつだ。そうしたしがらみは、最悪の場合、妊娠中や幼い子供を抱えた女性社員に対する職場のいじめ『マタニティ・ハラスメント』や、過労死の原因となる」
義理チョコを職場いじめや過労死と結びつけてしまうとは驚きですが、私たち日本人には理解できなくても、外国人には同じことをやっているように見えるのかもしれません。そのうえ、同調圧力に弱い日本人は、義理チョコという悪しき伝統をなかなか排除できないことも見抜かれていました。記事では皮肉を込めた表現で締めくくっています。
「たとえ会社のトップから『義理チョコをやめるように』とお達しが出たとしても、それは無視され、この国はその“ビタースイートな伝統”を守り続けていくのだろう」
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