温かな言葉に癒やされると話題の産婦人科医、高尾美穂先生の新刊『大丈夫だよ 女性ホルモンと人生のお話111』(講談社)が、5月27日に発売となります。新刊から、女性の体や心の悩みに安心と解決法を与えてくれるお話をひとつご紹介します。

 


自分のメンタルがダウンすることに使う時間は、意図的に減らしましょう

 

毎日生活をしていると、気持ちが落ち込む出来事が起こることがあります。
たとえば、受け取ったメールの内容によってメンタルが落ちるというようなことはありがちですよね。

このような出来事は否応なく起こるものですが、落ち込んだとき、そこから先の時間まで不幸せな時間にしてしまうのは、もったいなくないですか?

特にメンタルダウンのきっかけになりやすいのが、外からやってくるメールやLINE。
こういったものは見てしまった瞬間に、気持ちが落っこちてしまうことが多いので、そう考えると、見る機会を減らすことが大事だと思います。

 

メールやLINEをちょこちょことまめにチェックする人は多いと思いますが、1日3回ほどに減らせば、わざわざひとつのメールやLINEの内容に落ち込むことも減りますよね。

私たちには、日々やらなきゃいけないことがあるわけですから、外からやってくる刺激によって落ち込んで、その気持ちを引きずってしまってパフォーマンスを下げられることほどもったいないことはないと思います。

 


自分の気持ちがアガることに費やす時間を増やして


自分の人生をできるだけ幸せに過ごそうとするなら、自分のメンタルをダウンさせることより、自分の気持ちをアゲてくれることを増やすほうがいい。

好きな音楽を聴くとか、好きな人とおしゃべりをするとか、体を動かすとか、気持ちがアップする時間を増やして、気持ちがダウンする時間はできるだけ減らす。1日の時間から、自分が幸せじゃないなと感じる時間を減らすと、ほとんどが「幸せ」ということになりますよね?
このように、幸せのハードルを下げて、幸せじゃないと感じる時間を意図的に減らしていく取り組みが大切ではないでしょうか。

 
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