こんにちは。週のまんなか水曜日、いかがお過ごしですか?
今日は、「人とつながる」の日にしたいと思います。

先日、大学生2人組にインタビューをしていただきました。

 


お二人は、私の本屋と同じで、下北沢の「Bookshop Traveller」「本屋 余白」というお店を出店しています。

私、あまり話すのが得意ではないのです。人前で話すときは上がってしまうし、身近な人と話すときも、大抵はオチの無い話をぐるぐる、ぐるぐる……。そんな私がなぜインタビューを受けたのかというと、1冊の大切な本を彼らに託したからでした。


「本屋 余白」さんは、誰かのおすすめ本を販売している本屋さん。面白いですよね。ちょうどお二人のお店がオープンした日に居合わせたご縁で、私も1冊、本をおすすめさせてもらったです。その本は、以前このブログでもご紹介した『32歳。いきなり介護がやってきた。』でした。

イラストレーターのあまのさくやさんが、ご両親の看護・介護、看取りについて綴ったエッセイ。私と同年代であるあまのさんの本に出会ったとき、とても親近感を持ったのと同時に、大きなエールを受け取ったような気持ちになりました。

母が逝ってしまったこと、父が認知症になったこと。どれも自分の人生に関わる大きな出来事で、いつの間にかそのことで頭や生活が占められてしまう瞬間はあった。だけど自分の人生は自分が主語で、選びとっていくしかない。(本文より)


もともとは、自分の本屋にこの本を置こうと思っていました。でも私は、若い世代の人たちにこそ手に取ってもらいたかったんです。それは、昔よりも親と子の年齢が離れている今、私自身27歳で介護が始まりましたが、きっとこれから、そういう若者が増えてくると思ったからです。

それに介護だけでなく、人生にはいろんな変化が起こりますよね。

話が弾むよう、雑談を交えながら上手にインタビューを進めてくださる「本屋 余白」さんと、大汗かきながら話す私。


行ったり来たりする私の話を一生懸命に聴いてくだるお二人。でもどうしたって、大学生の彼らのお顔には「介護ってまだよく分からない」というハテナマークが。

そのときふと、母の介護をしていた頃、「大変だね」と声をかけられることについて私が感じていた気持ちを思い出したんです。
「お二人もきっと、せっかく大学に入ったのに、この2年コロナ禍で、きっと大変だと思うけど、でも大変……っていうだけではないんじゃないかな…?」
すると、

「確かに。僕ら自身、コロナ世代と呼ばれたり、満足のいく大学生活を送れなかったという事実はありますが、そういうのを「大変だね」っていう言葉でまとめられるとなんだか距離を感じてしまいます。コロナだったからこそこうして本屋余白をはじめて小黒さんに出会えたように、「よかったこともある」ということも含めてちゃんと見てほしい。」(インタビュー記事より)

と、言ってくれたんです。その時、なんでしょう、お互いにストン!と腹落ちして「つながった!」という感覚があったんです。

会話って、相手との接点を見つけていく作業なのだなぁと感じました。

年齢や性別、立場、所属するコミュニティ、その他いろんな要素で、人との間に距離を感じることは、多かれ少なかれあるものだと思います。でもお互いに、相手のことを分かりたい、相手にこの気持ちを伝えたいと思うことをあきらめずにいれば、こんな風にふっとつながる瞬間がある。なんだかそんなことを感じて、とても嬉しく、とても楽しいお喋りとなりました。

おすすめ本をつなぐ「本屋 余白」さん、これからの活動も楽しみです!よかったら、インタビュー記事ものぞいてみてくださいね!→note


それでは、本日の司書箱です♪

『話しベタですが…』村上春樹さん、高倉健さん、片桐はいりさんなど「会話」にまつわる32篇のアンソロジー。みんな結構、話すの苦手なんだなぁ……


それでは、よい1日を!