もちろん、収入源を増やす、より豊かな生活をするというのも目的の一つだと思います。

しかし、「好きなことをする場を持つ」「他人のつくったルールに縛られずに、自由に活動する」そんな精神的な豊かさも、本業以外にキャリアを持つことの意味なのではないでしょうか。

無報酬で働くことのメリットもあります。毎月いくら稼がなければいけないというプレッシャーがないので、本当に自分が興味のある分野の仕事に絞ったり、気の合わない相手との仕事を断ったりする自由を持てますよね。
 

「パラレルキャリアを応援して!」と言われても……いきなりは無理?

「誰も応援してくれない...」パラレルキャリアに挑戦したワーキングマザーのモヤモヤとは_img0
 

また、自分ではパラレルキャリアで働く意味を納得できていても、相談内容のようにユミエさんの罪悪感を刺激するような声も聞こえてくるかもしれません。そういう声に耳をふさいだとしても、目の前の息子さんの寂しそうな様子に心乱れることもありますよね。

パラレルキャリアのような新しい世界に飛び込もうとするとき、いきなり周囲の理解と応援を求めるのは難しいことだと思います。

どんな思いでパラレルキャリアに取り組んでいるのか、目標や計画を周囲に根気強く説明して、実績を積み重ねる。そうしているうちにだんだん、応援してもらえるようになるのではないかな。家族や同僚からは、ひとまずは誤解されたり足を引っ張ったりされなければそれで十分。それより、同じ志をもった人がつどうコミュニティを探したり、SNSで仲間を探したりして、ポジティブな声を聞く方がよっぽど精神衛生上良いと思います。

何かを新しく選ぼうとすれば、今すでに持っている何かを諦めないといけないこともあるでしょう。こうして考えてみると、パラレルキャリアが「恵まれた人の贅沢な我がまま」ではなく「本質を見つめるシビアな取捨選択」だということがよく分かります。より厳しい道に足を踏み入れたユミエさん、応援しています!

 

皆さんのモヤモヤ話を教えてください!

職場や家庭で、イラっとしたけど言えなかった、違和感を感じたけど言葉にできなかった、モヤモヤしているのは私だけ? と思った経験がありましたら教えてください。エピソードを掲載させて頂く際はミモレの会員ニックネームではなく、仮名でご紹介します。皆さまからのエピソード投稿をお待ちしております。

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〔ミモレ編集室〕は、ミモレのオフィシャルコミュニティです。「好きを伝え、つなぎ、つながる」をキャッチフレーズに、〔ミモレ編集室〕メンバーの一人一人がこれまでに培ってきた美意識や好きなこと、最近気になっていることなどを自由にシェアし、繋がる場です。

文/梅津奏
構成/山本理沙

「誰も応援してくれない...」パラレルキャリアに挑戦したワーキングマザーのモヤモヤとは_img1
 

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