日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。

今日ご紹介するのは、自分のこぼした泣き言にモヤモヤしたというエピソードです。

 


「もうダメだ~!」思わず自分がこぼした泣き言に、ヒヤリ


エピソードをお寄せくださったのは、就職以来総務部一筋で働く、職人気質のケイコさん(45歳・会社員)。


今の会社に勤続15年以上となりました。最初の数年間以外は総務部一筋で、今では部長含めて誰よりも在籍年数が長いです。

同じ部署に勤めているとはいっても、システムも変わり、人も変わり(そして減り)、業務も右肩上がりに増えています。体感としては、年々業務負担は大きくなっているような。

ベテランとして頼られることは嬉しいですし仕事は好きなのですが、昔ほど身体に無理がきかないこともあり、最近口癖のように「もう無理だよ~」「もうダメだ~」と周囲にこぼしている自分に気づきました。

深刻に言っているわけではなく、泣き笑いくらいのトーンで言っているつもりですが、ふと、「私、周りの人にフォローしてもらいたくて言っているのかしら」とモヤモヤ。同僚たちはいつも「なに言ってるんですか~。ケイコさんなら大丈夫ですよ~!」と笑顔で励ましてくれます。

よく考えたら、愚痴や泣き言って聞いていて気分の良いものではないですよね。気心知れた同僚たちに、つい甘えてしまっていたのではないかと自己嫌悪です。

 


ほどよいガス抜き習慣で、「追い込まれない」癖をつける


職場における自分の立場が安定してくると、ついつい口が緩んでしまうことってありますよね。何の気なしに放った自分のつぶやきが、誰かのストレスになるのは避けたいです。特に、批判や評価、愚痴のようなネガティブな発言については、口にする前によくよく考える必要があると思います。

とはいえ、「軽々しく話をしてはいけない」という緊張感がありすぎる職場も疲れてしまいますよね。

「やっちまった~!」「もう無理だー!」「お、やったー!」そんなささやかなつぶやきが自由にとびかう職場は、フランクであたたかくていいなあと思います。逆に、ちょっとした愚痴も言えず、喜びも気軽に共有できない雰囲気の中では、何か起きたときにプレッシャーを感じやすいですよね。

もちろん、仕事に集中している人に迷惑をかけるのは論外ですから、声のボリュームやトーンのエチケットには気を配りましょう。その上でほどよいガス抜きをすることは、幸せに長く働く知恵ではないかと思います。ベテランになっても肩の力が入り過ぎないケイコさんに、親しみを感じている同僚の方も多いのではないでしょうか。

 
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