優秀な先輩の泣き言は、後輩にとって「安心感と助け船」になる

 

ケイコさんは、自分の泣き言が周囲のストレスになっているのではないかと心配しているのですね。もちろん、何度フォローしても「でもでも……」としつこく追いすがってくるような泣き言は、ちょっと重いかも。

 

でも、後輩の立場に立ってみると、先輩の(特に「デキる先輩」の)泣き言って意外な効用があるんです。

それは、「こんなに経験豊富な先輩でも、『もうダメだ~!』と思うことがあるんだ」と安心できること。そして、「辛いときは誰だって泣き言を言ってもいいんだよ」という助け舟になること。

業務経験の浅い後輩からすれば、ケイコさんのようなベテランは尊敬と羨望の的でしょう。

「どうしたらあんなにたくさんの仕事をさばけるのか」
「どうすればあんなに自信をもって振舞えるようになるのか」

ともすれば、できない自分と比較して落ち込んでいることもあるかもしれません。立派過ぎる先輩は、後輩を息苦しくさせることもあるのです。

そんなとき、先輩が「ねえねえ〇〇さん、私もうダメ~(涙)」と泣き言を言っていたらどうでしょう。「先輩にも、しんどいときはあるんだな」「先輩だって言っているんだから、自分もたまには泣き言を言ってもいいのかな」と安心するのではないかな。

いくら「つらいことがあったら遠慮しないで言ってね」と言われても、「でも誰も愚痴なんて言ってないし」「誰もつらそうじゃないし」と思ってなかなか口に出せないですよね。ベテランの重すぎない泣き言は、職場が煮詰まるのを防止する効果があるかもしれません。

くれぐれも、程度とTPOには気をつけて。でも、つらいときは「軽い泣き言」でガス抜きしましょう!

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文/梅津奏
構成/山本理沙

 

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