「約束を守らなくてはいけない」と分かってはいるけど……


「約束は守るべきだ」と分かっているのに、守らない(守れない)人には、どんな傾向があるのでしょうか。たとえば、こういう傾向があります。
 

● 約束を守らない人の傾向1:相手に好かれたくて、ついその場限りの“相手を喜ばせること”を言ってしまう。

たとえば、魅力的な女性に出会うと、自分にはパートナーがいることを隠して、口説こうとする男性は少なからずいます。そういう人は「その場限りの口約束をして、実際は守らない」なんてことが多いでしょう。
恋愛事に限らず、仕事においても、上司にいい評価をされたくて、できもしないことを引き受けてしまう人はいます。

こういうタイプは、シミュレーションが甘く、未来を楽観的に予測しすぎるから、その場限りのいいことを言ってしまう可能性が高いです。
また、人に嫌われたくないから(相手に好かれたいから)、その場限りでも「相手の期待や要望に応えたい」という気持ちが働いてしまうところがあります。
とはいえ、結果的に約束を破ることで、信頼を失うことが多いのですが……。

 


● 約束を守らない人の傾向2:その場で自分の身を守るために、嘘をついてしまう

たとえば、テレビドラマでは「私を助けてください。何でも言うことを聞きます」と命乞いをしておいて、結局、恩を仇で返す悪役のキャラクターは、よくいます。
現実世界にも遠からず、そういう人はいます。「正直な気持ちを言ったら、うまくいかない(=本音は、「あなたの言うことなんて聞く気ないけど、そんなことを言ったら助けてもらえないから、言っておこう」)」と思うから、嘘をついてしまうのです。

「人を裏切る方法」でしか幸せになる選択肢を持っていない人は、実は“心弱き人”です。
人を裏切るタイプは、意外と相手に恨みがあるわけではなく、ただただ本人の持つ「心の弱さ」から、結果的に裏切り行為をしてしまうことが多々あります。

たいていこれらのタイプの人は、一度、生まれ変わるくらいの気持ちにならない限り直りません。
だから、相手に改心することを求めても難しいでしょう。私たちのほうが「ダマされないようにしたほうがいい」のです。

では、“頻繁に約束を守らない人”とは、どういった関わり方をすればいいのでしょうか? 次のページで紹介します。