片づけを終わらせるための6つのクエスチョン
最後に、これから片づけを始める人、片づけを始めたけれど挫折しそうな人に向けて、片づけを前に進めるための6つの質問をご紹介します。
①最初に理想の暮らしをイメージしましたか?
→片づけ前にこれをやらないと、ゴールを決めずに走り出すようなもの。こんまり®流・片づけ術では、この理想の暮らしを描く過程が重要です。
②まずは「捨てる」を終わらせましたか?
→何を捨てるかではなく、何を残したいかを決めて、モノを手放していきましょう。収納のことは一切考えず、とにかく捨てていくのがこんまり®流・片づけ術の第一歩です。
③捨てる時は1箇所にモノを集めましたか?
→片づけにおいては、自分の持っているモノを把握するのがポイント。そこでまず、1箇所にモノを集めた上で捨てるか残すかを判断していきましょう。
④1つ1つ手に触ってときめく感覚を磨きましたか?
→ときめくモノを選ぶ際は、見ているだけではわかりません。必ずモノを手に取って、ときめくかどうかを感じてみてください。
⑤場所別ではなくモノ別で、正しい順番で片づけましたか?
→「今日は廊下のクローゼットの中を片づけよう!」そうやって場所を軸に片づけをしていると、別の場所に同じジャンルのモノが見つかった時に二度手間になってしまいます。たとえばハサミ。家にいくつもあるなんていう状況が起っていませんか? 実はここにもあそこにもあったという経験をしている方は多いと思います。そこで、本だったら本、書類だったら書類というように、同じモノを集めた上で片づけを始めましょう。片づける順番は「衣類→本→書類→小物→思い出の品」がベストです。
⑥置き場所が決まっていないモノがまだ残っていませんか?
→せっかく片づけが完了しても、置き場所が決まっていないモノがあるとすぐに散らかってしまいます。片づけをする際は、すべてのモノの定位置を決める。これが鉄則です。
これらのことを軸に片づけを進めれば、必ずゴールは見えてきます。前回の記事で紹介したように、「片づけは物理的な作業なので必ず終わりが来る」ということを忘れずに。次回はいよいよ収納について紹介していきます。
<最新刊>
『おしゃべりな部屋』
近藤麻理恵、川村元気 著
1760円 中央公論新社
近藤麻理恵さんがこれまでに片づけてきた1000以上の部屋にまつわる実話を基に、映画プロデューサー川村元気氏が紡ぐ7つの部屋の物語。
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前回記事「【こんまり®流・片づけ術】「片づけが苦手!」と自覚のある人に伝えたい3つの事実」はこちら>>
片づけコンサルタント。5歳から『ESSE』などの主婦雑誌を愛読。中学生のときに本格的に片づけの研究を始め、大学在学中の19歳の時、コンサルティング業務を開始、独自の片づけ法「こんまり®メソッド」を編み出す。2010年に出版した初めての著書『人生がときめく片づけの魔法』が世界40カ国以上で翻訳出版され、シリーズ累計1300万部を超える世界的大ベストセラーに。「KONDO」という言葉がアメリカでは「片づける」という意味として使われるようになるなど、社会現象となる。2015年、米『TIME』誌で「世界でもっとも影響力のある100人」に選出され、活躍の場を海外に広げている。2019年よりNetflixにてスタートした冠番組『KonMari—人生がときめく片づけの魔法—』が190カ国で放映されている。 現在は、こんまり®メソッドを使った片づけレッスンを提供する「こんまり®流片づけコンサルタント」を育成し、日本を含め世界60カ国以上で約850名が活躍中。
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近藤 麻理恵さん