片づけを行う時に“ときめくかどうか”の基準で残すモノを決める「こんまり®︎メソッド」を編み出し、片づけによって人生が変わることを伝え続けているこんまりこと近藤麻理恵さん。こんまり®︎流片づけのコツを伝授するWEBマガジン「片づけの学校」では、人生を上向きにする片づけ方法があらゆる角度から紹介されています。本連載【こんまり®流・片づけ術】ではその内容を抜粋してお届けしていますが、今回はこんまりさんが考える収納についてご紹介します。
目次
・収納に目を向けるのはまずモノを捨ててから
・同じカテゴリーのものは1箇所に集中させて
・「モノ別」と「持ち主別」で収納のベースを作ろう
・上手な収納は「しまう手間を省くこと」
収納に目を向けるのはまずモノを捨ててから
あらゆる収納グッズが世に溢れ、収納ワザを伝授してくれる達人たちの特集がメディアで組まれることも多い昨今、「収納さえうまくできれば我が家も片づくはず!」と思っている方も多いかもしれません。もちろん収納について考えることは大切ですが、モノを減らさないまま収納についてあれこれ考えを巡らせると、片づけても片づかない「リバウンド地獄」に陥ってしまうことに……。
そこで片づけの初期段階では「まずは収納のことは一度忘れて、モノを捨てることだけを考えて」とこんまりさんは言います。実はこんまりさんも、収納のことばかり考えていた時期があったのだとか。ですが多くの方の片づけを見る中で、「モノを捨てる前に収納のワザに走ってはいけない。まずは捨てるを終わらせることが大切」という結論に至ったそうです。
同じカテゴリーのものは1箇所に集中させて
以前こちらの連載でもお伝えしたように、モノを捨てる作業は「衣類→本類→書類→小物類→思い出品」の順に進めていきます。収納はすべてのカテゴリーのモノを捨て終えてから行うのではなく、カテゴリーごとに行っていきましょう。また、片づけ途中で収納したくなったとしても、仮置きで置いておくだけにしてください。
「モノを捨てる」が終わったら、そこで初めて収納に取りかかります。こんまり®︎メソッドにおける収納の考え方は極めてシンプル。「同じカテゴリーのものは1箇所に集中させて分散させない」これだけです。
モノが多くなってしまう原因は「持っているモノの量を把握していないから」ということは前回の記事で紹介しましたが、収納ワザに頼って複雑な収納にしてしまうと、持っているモノを把握しきれず気づけばモノが増えってしまっていた、ということになりかねません。そこで収納は極力シンプルに。これがこんまりさんの考えです。
「モノ別」と「持ち主別」で収納のベースを作ろう
収納を考えるときのポイントは大きく2つ。「モノ別」と「持ち主別」で、一人暮らしの方は「モノ別」のことだけを考え、家族と一緒に暮らしている方は「持ち主別」にも目を向けていきましょう。
「モノ別」の収納はいたって簡単。衣類、本、書類、小物、思い出品の各カテゴリーのモノを、それぞれまとめて収納していくだけです。洋服はクローゼット、キッチン用品はキッチン、という収納は皆さん当たり前のようにやっていると思いますが、そうして迷いなくできるモノから収納場所を決めていきましょう。
そこからさらに、類似品を近くに置くようにしてみてください。スキンケア用品を洗面所に置くのであれば、その近くにはヘアケア用品など、役割や形状が近いモノ同士は近くに収納するとまとまります。
家族で暮らしている方は、1人1箇所スペースを決めて「持ち主別」で収納していきましょう。各自が「自分だけのスペース」と思えれば、そこだけはきちんと管理しようという気持ちが芽生えます。戻す場所もわかりやすく、散らかりにくい部屋が完成しますよね?
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