何かを始めてもなかなか続かない人は、ハードルを低めに設定しよう【産婦人科医・高尾美穂】_img0
 

温かな言葉に癒やされると話題の産婦人科医、高尾美穂先生の新刊『大丈夫だよ 女性ホルモンと人生のお話111』(講談社)が、5月27日に発売になりました。新刊から、女性の体や心の悩みに安心と解決法を与えてくれるお話をひとつご紹介します。

 


ハードルは低く、ゴールは広く

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何かを続けたいと思って始めても、なかなか続かないと悩んでいる人は少なからずいると思いますが、そんな人にお伝えしたいのが、「ハードルは低く、ゴールは広く」という言葉です。

私は、コロナ禍で自粛生活になったのをきっかけに、音声配信アプリのstand. fmで自分の番組を毎日続けていて、それがもう1000回以上になるのですが、「毎日続けられるなんてすごいですね。続けるコツはなんですか?」と聞かれることがときどきあります。

そもそも私は、毎日同じことを続けるのがもともと苦にならないタイプというのもありますが、続けられている理由をひとつ挙げるとしたら、ハードルを低くしているからです。

毎日配信しようと決めたからそうしようと思ってはいるものの、もしできない日があったとしても、それはそれでOKとして、次の日からまた新たな気持ちで 始めればいいんじゃない、というくらいにハードルを低くしているのです。


何かを始めるときは、最初のハードルは低めに設定しよう


「絶対に毎日続ける!」と、最初からハードルを高く設定すると、1日できなかった日があっただけで、もうダメだと思って全部諦めてしまいがちですよね。

そうではなくて、今日はダメだったとしても、明日からまた頑張ればいいじゃんという頭の切り替えができるほうが続くと思うんです。

そういう自分に対するちょっとした甘さって大事じゃないかなって思います。

何かを始めてもなかなか続かない人は、ハードルを低めに設定しよう【産婦人科医・高尾美穂】_img2
 

ですから、何かを始めるときには、「ハードルは低く」設定しておきましょう。

こんなふうに最初のハードルを低めにしておいて、ときどき休みながらでも続けることができたら、ちょっとずつハードルを高くしていけばいいと思います。それを繰り返すと、いつのまにか大きな結果に繫がっているのを感じるはずです。

 
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