玄関に「ビニール傘」が数えきれないほどある家は要注意

 

もうひとつ、ありがちなチリツモ消費の事例をご紹介しましょう。

会社員の井上俊さん(仮名•30代)はついコンビニでビニール傘を買ってしまうそう。
「それなりに高い傘でも、次第にさびるし、骨組みも壊れます。だから、ビニール傘を使い捨て感覚で使っています。梅雨の時期を中心に年6回は買っているはず。職場の傘置き場に置いておいて、みんなで共有しているような感じです。急に、傘が必要なときは他の人のものを拝借することもある代わりに、自分の傘がなくなっても文句は言いません」

ビニール傘は必要経費と言わんばかりの井上さん。購入する理由は「傘を持っていかない(携帯しない)」から。他にも、「天気予報を見て事前の準備をしなくてもいい」し、「バッグが折りたたみ傘でかさばらない」ということもあるのだといいます。

 


行き当たりばったりの消費行動でコスト高に


ビニール傘は、たかだか1本数百円。でも、その習慣は大きな問題を発生させます。こんなふうに行き当たりばったりで、何かあったら何でもコンビニで買えばいい、という消費行動が癖になってしまい、ビニール傘以外のものも、つい割高なコンビニで買ってしまうようになると、コストはかさむばかりです。

井上さんのように、利便性を重視して、コストが割高なコンビニを多用する人は多いのではないでしょうか? たしかに、コンビニは手軽だし、何でもそろっています。最近では、シングルの方や高齢者世帯に対応したお菓子や食料品、惣菜なども売られています。量が少なく余って捨てることもない一方、一商品当たりの価格は高い。ついカゴに入れてしまい、いざレジの会計で総額を見て驚くことってありませんか。