収納は箱さえあればうまくいく


収納のことを考えるのは「まずは捨てる」を終わらせてからですが、片づけが進むにつれて、モノが減ったことによって収納グッズもスペースも余っていきますよね? 巷には便利な収納グッズが溢れているので、その時点で「これを機に新たな収納グッズを……!」と思うかもしれませんが、こんまりさんは「収納グッズは箱だけで十分」と言い切ります。しかもそれは、すでに家にある箱でいいのだとか。

こんまりさんも、かつてはあらゆる収納グッズを試していましたが、今ではそのほとんどが残っていません。そして結局、箱をフル活用しているそうです。

 


収納に向いている箱とは?


こんまりさんが収納用の箱を選ぶ時に大切にしていることは、①大きさ、②素材、③丈夫さ、④手軽さ、⑤ときめき度の5つです。その5つを満たす最もオススメの箱は、靴の空き箱だとか。靴の空き箱は、靴下やストッキングを入れて引き出しの中の仕切りとして利用したり、シャンプー類や洗剤のストックをまとめるのににベスト。ちなみに深さの浅いフタはトレーのように使うことを推奨していて、調味料置き場の下などに敷けば汚れが防げて便利です。

 

スマホの空き箱から余ったタッパーまでフル活用


四角い箱状のものであれば何でも収納に使えますが、中でも以下のような箱の活用がオススメです。

■スマートフォンの空き箱/名刺が入っていたプラスチックケース
→引き出しの仕切りに

■余ったタッパー
→キッチン小物を収納(これは定番中の定番!)

丸形などの変形の箱は収納としてはスペースに無駄が出やすいですが、「箱自体にときめいたのであれば話は別」とこんまりさんは言います。ときめく収納として活用して、自由に収納を楽しんでみてください。そしてもし片づけの途中で収納グッズを買い足したくなってしまったら、「収納は箱さえあればうまくいく!」を思い出してくださいね!
 

構成・文/井手 朋子

 

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前回記事「​【こんまり®流・片づけ術】片づけ上手のコツは「モノが増えないシンプルな収納」」はこちら>>

 


近藤 麻理恵さん

 片づけコンサルタント。5歳から『ESSE』などの主婦雑誌を愛読。中学生のときに本格的に片づけの研究を始め、大学在学中の19歳の時、コンサルティング業務を開始、独自の片づけ法「こんまり®メソッド」を編み出す。2010年に出版した初めての著書『人生がときめく片づけの魔法』が世界40カ国以上で翻訳出版され、シリーズ累計1300万部を超える世界的大ベストセラーに。「KONDO」という言葉がアメリカでは「片づける」という意味として使われるようになるなど、社会現象となる。2015年、米『TIME』誌で「世界でもっとも影響力のある100人」に選出され、活躍の場を海外に広げている。2019年よりNetflixにてスタートした冠番組『KonMari—人生がときめく片づけの魔法—』が190カ国で放映され、エミー賞2部門にノミネート。2021年に公開された新シリーズ『KonMari〜“もっと“人生がときめく片づけの魔法〜』はエミー賞を受賞<デイタイム・エミー賞>。現在は、こんまり®メソッドを使った片づけレッスンを提供する「こんまり®流片づけコンサルタント」を育成し、日本を含め世界60カ国以上で約850名が活躍中。

 
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