「“モノ”みたいに扱われるのが嫌だった」
そんな胸の内を語ってくれた美香さんは、しかし若さや美しさという女性の武器だけに甘んじるのではなく、なんと学生時代から起業をしています。男性に頼るだけでなく、20代から経済力をしっかりとつけていたようです。
「学生の頃に少し就職活動をしましたが、『私に会社員は無理だ』と思いすぐに諦めてしまいました。なので自分で仕事をしようと決めて、まずネットショップを始めたんです。でも最初はお金がなくて、それを補うためにグラビアの仕事を始めたら意外に稼ぐことができたんです。でも、本当は事業でしっかり稼ぎたいのに、グラビアの方がうまくいっていることが悔しい気持ちもあって。 30歳までにはある程度の安定した資産を築きたかったんですよね」
男性に頼っていたという反面、美香さんの口調からは強い自立心を感じるのが少し不思議な印象です。
「寂しいのと同じように、何だかいつも不安だったんです。だからお金が欲しいと思っていました。あとは元夫の影響も大きいです。結婚前は散々チヤホヤしてくれたのに、結婚後はまるで“モノ”みたいに扱われるようになって。男の人のお金に頼ると、結局は見下されて自由がなくなるんですよね。それが嫌だったら、自分で経済力をつけるしかないと痛感したんです」
実にシンプルな結論ですが、とはいえ、それを行動に移すのはそう簡単ではないと思います。しかし美香さんは試行錯誤のうえ、ご自身の美容関連の仕事を拡大し安定させ、30歳になる前にグラビアの仕事は辞めました。
「その頃、娘の父親である男性に出会いました。彼は10歳年上の既婚者でした。一応家族とは別居していて離婚調停中でしたが、私も離婚経験があるので特に彼とどうこうなりたいとは思っていなくて。そもそも彼はお金持ち特有の遊び人で、他にも付き合っている女の子がいる感じでした。私は恋愛体質だけど、この時は仕事が忙しかったし、“大人の関係”としてライトな恋愛を楽しんでいれば満足だったのですが......」
美香さんは想定外に、その既婚男性の子どもを妊娠してしまったのです。
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