縁を切るべきタイプ3:依存させてくれる人


精神的な自立は、30歳前後で学ぶ人が多いものですが、学ばないまま、40、50代以上になってしまう人もいます。
「できることなら楽に生きていきたい」「自分で考えなくても、正しい答えを出してくれる人に従いたい」「成長しないまま甘えた言動をしていても、許してもらいたい」という人は少なからずいます。
そういう人ほど、“相手に依存させて、(自分が)得しようとする人”に引っかかってしまうので、要注意です。

たとえば、
・占い師に「私の言うことに従っていれば、あなたは幸せになれるけど、そうでなければ不幸になる」といった洗脳をされてしまい、人生の決断から日常のことまで、何でも占い師に委ね、自分では決められなくなってしまう。
・「頼ってほしい(=依存してほしい)」という男性と付き合い、どんどん1人では何もできないような人になっていってしまう。
など。

 

人の成熟において、「自立した人間になる」ことは重要なので、本当に相手のことを大切に思うのであれば、普通は自立する方向に促すものです。
それをしないで甘やかすということは、相手は“自分のために”依存させているのであり、相手自身も、ある意味、「あなたを必要としている」のです。

たとえば、例に挙げたような占い師は、「リピーターを作ることで、経営が安定する(ずっと頼ってほしいから、相談者が自分の力で幸せを摑めるようになっては困る)」と考えているかもしれません。
依存を求める男性にとっては、「自分が必要とされる」ことで自己重要感を満たそうとしているところがあるのでしょう。
双方の共通点としては、本当の意味では、「相手を幸せにしようとしていない」ということです。

結局、依存し続けないためには、「自立することの重要性」をきちんと理解することが必要不可欠。そして、自己を見つめ、「成長しよう」と決意することが重要です。
それができると、自分に依存させてくれていた人が、実は、本当の優しさなんて持っていなかったことに気づくでしょう。

残念な相手と付き合ってしまうと、「相手が悪かった」と思ってしまいがちですが、実際はそれだけが原因ではありません。それについては、次のページで紹介します。