モラハラ夫から一方的に攻撃をされると、自分の気持ちが後回しとなります。ちょっと固い言い方となりますが、自己表現をすることは誰もが生まれながらにもっている平等な権利です。

妻の弱みを本能的にキャッチするモラハラ夫。自分の身を守る「夫との境界線」の作り方_img0
 

一般的なアサーティブな表現は、お互いに尊重し合うことですが、まずはあなたが自分を尊重してください。夫のためではなく、自分のために、あなたの中にある気持ちや考え、欲求を素直に表現してください。それができるようになったら、もしかしたら夫も変わることがあるかもしれません。しかし、変わる順番はあなたが先です。まずはご自身に集中してみましょう。

(例)
・身内の悪口を言われたら……
「私は、身内の悪口を言われると侮辱されたような気持ちになる。自分を責められているようなで悲しい。だからやめてください」
【NG】「なんでそんなこというのよ! あなたの親戚だってロクな人がいないじゃないの」

・自分の手帳を勝手に見られたら……
「私は、自分の手帳を見られると、プライバシーを侵害されたような気持ちになる。信頼されていないんだなぁとがっかりする。だからやめてください」
【NG】「泥棒みたいに勝手に見ないでよ。あなただってやられたら怒るでしょ」

・趣味をやめろと言われたら……
「私は、趣味をやめろと言われると、大切な時間を奪われたような気持ちになる。自分を否定されたようで寂しい。だからやめてください」
【NG】「自分は好きなことばかりしてお金を使って、なんで私ばかり我慢しなきゃいけないのよ」

NGは口に出してはいけませんが、思うのはOKです。

 

③物理的に距離を取る

夫が怒りだしそうと感じたら、侵入される前に自分を守る行動をしてみてください。違う部屋に行ったり、外の空気を吸うなど別の場所に移るといいでしょう。もし移動できない場合は、できるだけ聞き流して傍観するように意識してください。あなたが物理的な距離を取るためにできそうなことは何ですか?

境界線はご自身を守る大切な線です。意識することでいつからでも引くことができます。ポイントは、夫との境界線を一度引いたら一定の距離を保ち続けることです。