大きなお子さんがいらっしゃる方や職場で新入社員を部下にお持ちの方など、Z世代が身近であれば彼ら彼女らの「当たり前」がどれだけ自分達とかけ離れているか実感する機会も多いのではないでしょうか。わが家の長男は中1、次男は小6ですが、彼らの学校生活ひとつとっても自分の頃から全く進化のないことも多い一方、男子も女子も「さん」づけなのを聞くと「おお、今どきだね」と思わされます。

(左)韓国のジェンダーレスブランドLakaの眉マスカラはセット力最強なのに、ナチュラル。ワイルドブロウシェイパー VOLUME ¥1540/Laka(ラカ) (左中)インフルエンサー姉弟「よしみち」プロデュースブランド。自らモデルを務める二人のメイクビジュアルが、ジェンダーレスってこういう感じという説得力ある! マットでふんわり色づきます。ベルベット フィックス リップバーム 01 NUDE ROSE ¥1680/perse(パース) (右中)10秒できまるアイブロウパウダー。BLACKの色味が絶妙な焦茶なので、黒髪派におすすめです! 10SEC EYEBROW 01 BLACK ¥1650、(右)涙袋メイクは立体感が出るのですがキラキラ系コスメだと若作り見えの恐れがあります。キラキラしてないハイライトカラーとナチュラルな影色で大人キープ。UNDER-EYE SHADOW&PENCIL ¥1430/ともにSUORUM(スオルム)
 


お化粧する男子のおかげで、コスメはもう1つ上のステージに進化した?


さらに、仕事で行くスタジオのアシスタント男子がとても上手にフルメイクしていて、それが自然体で本人にもとても似合っていたり。日常の中でそんなことも増えました。K-POPアイドルのおかげで、メイクしてみたいメンズにとってのお手本が増えたせいもあるかもしれませんね。さらには、シャネルやディオールを始め、最近のビューティ界のミューズはメンズだったりします。しかもみんな美しい〜。

そんなわけで、比較的取り入れやすいスキンケアから始まったジェンダーレスコスメ、シェアコスメ(カップルで共有してね、的なやつです)の流行は、メイクアップにも降りてきました! Z世代向けだよねぇ、というブランドがもちろん多いのですが、使ってみたらこれ結構大人にもおすすめだわ、と思いましたので、今回ご紹介したいと思います。

(左)ワイルドブロウシェイパー VOLUME ¥1540/Laka (左中)ベルベット フィックス リップバーム 01 NUDE ROSE ¥1680/perse (右中)10SEC EYEBROW 01 BLACK ¥1650、(右)UNDER-EYE SHADOW&PENCIL ¥1430/ともにSUORUM

まず、ジェンダーレスコスメの特徴として、ナチュラル仕上げ&落ちにくい、ということが挙げられます。お化粧男子が普通になってきたとはいえ、メンズメイクは女性以上に「なじみ」が重要。「やってます感」の出し方には絶妙なバランスが求められます。また、サラリーマンなどだと特に、メイクしていることを見破られないことが重視されるため、襟口やマスクなど、ふとした瞬間に色落ちしないことがニーズになっています。

でも、これって大人女性にもうれしいポイントではないですか? メイク男子のおかげでコスメ全体の「なじみ」はより洗練されたし、機能性もコロナ禍向けにアップデートされたのかも。


「女っぽさ」は「きれい」の必要十分条件ではなかったことが明らかに!

左半分だけ上記のアイテム使ってみました(リップは難しくて左右とも塗ってますが)。涙袋アイシャドウペンの暗いほうの色は小鼻の影と唇中央の上にも(人中短縮のため)入れてみました。やってるけどやってない、そんな感じのメイクになった気がします。いかがでしょうか。

自分が若者のころはある意味分かりやすかったと思います。「モテ」とか「かわいい」とか「色っぽい(センシュアル)」とか。もちろん、それをメイクで表現し分けるのもそれはそれで楽しい。でも、そんな「女らしさ」を楽しめる素敵な人であるためには、まず人間としていい感じであることが大前提となってくるのがミモレ世代。人間として「きれい」という境地を目指すほうが、最近しっくりきたりする瞬間もある、わたくしです。「女」を極める方向以外にも「きれい」のゴールがありましたか……、という気持ちな訳です。また、お洋服とのバランスで顔をあえて女に寄せないほうがおしゃれに見えるシーンもあると思うのですが、そんな時にもいいかもしれないジェンダーレスコスメ。つまり、この若者コスメを大人が使う意味、機能性以外にもかなりあるんじゃないかな、と思った次第です。


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