すっかり気をよくしたわたくし、パリ生活を始めてからは週末になると、あちこちの蚤の市に出かけるようになりました。ある日、またもや段ボールの中を漁っていると、前から欲しいと思っていたバスク柄と呼ばれるお皿を発見。値段を聞いてみると一枚しかなかったからか「1ユーロ」とのこと。ホクホク持ち帰ったのですが、YouTubeの視聴者さんから「日本では1万円以上する」と教えてもらって、またビックリ。130円(当時レート)で買ったのに! もちろん、毎回そんな幸運があるわけではないですし、日本で販売するとなれば、買い付けのための人件費、運送費、手数料など様々な費用がかかるので、どうしても高くなってしまうのだろうと思いますが……。

1万円のお皿が130円?! 本当は内緒にしておきたい「蚤の市」攻略法_img0
コレクターも多いという、バスク柄のお皿。私が購入したこのお皿は、Gien(ジアン)のもので、特に珍しいのだそう。

さて、「フランスの蚤の市で買うとお得になるというのはわかった。早く攻略法を教えてよ! 」って感じですよね。先に触れた通り、人が多くない時期や雨の日だと、値下げしてもらえたり、売れ筋のものでも通常より残っていることが多いです。でも、人気のものをしっかりゲットしたいと思うなら、やはり出展者の多い時期(春と秋、つまり寒い冬とヴァカンスで人のいない夏以外です)に、朝早く行くのが鉄則。実際、私が集めているティーカップは、パリ在住の視聴者さんから「一回りしてから買おうと思って戻ったら無くなっていて、動画を見たらMamikoさんが購入されていて、ショックやら嬉しいやら複雑な気持ちでした」と言われたことがあり、皆同じようなものを狙っているんだなーと。

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こちらがその、狙われていた(笑)カップ。薄く繊細なサルグミンヌのティーカップは割れやすいので、完璧な状態のものがあったら即購入すべし。

また、良いお皿を2度とも段ボールから見つけた私としては、ゴミのように(!)ものが詰め込まれている段ボールこそ、頑張って掘り下げてみることをおすすめしています。ほとんどの場合はガラクタばかりなんですが、たま〜に良いものが、それこそ掘り出し物として眠っていることがあります。

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段ボールというのはこんな感じ。大概足元にポイッと置かれているので、見逃さずに。

最後に、これはブロカントの達人の方も言っていましたが、「欲しいものを狙って探しに行かないこと」。なんだそりゃ〜! って感じですが、買いたいものを念頭に置いて探すと、どうしてもそのものばかり探してしまって、他の良いものが目に入ってこなくなったりするのです。人は見たいものしか見ないと、ジュリアス・シーザーも言ってましたよね。「何かあったら買おう〜」くらいのゆる〜い心持ちで出かけると、それまで考えたことのない、意外な逸品に出会えるかもしれません。

 
撮影/Yas

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