塾への膨大な支払いを考えると、もっと早く留学させればよかったと後悔

「海外留学は高すぎて我が家には無理!」は本当?日本の私立中学の学費と比較_img4
 

学費だけを単純に比較すると、日本のほうが安いですが、私立中学に通わせるためには、多くの場合、子供を塾に通わせなければなりません。我が家は、息子が「マンツーマンじゃないと分からないことを質問するのが恥ずかしい」と言ったことから、集団塾に転塾するまでは、1ヵ月10万円以上支払っていました……。塾を辞めた今思うともったいない! 毎月、働いた私の収入から、飛ぶようにお金がなくなっていました(汗)。マンツーマン指導塾に通わせている途中で、支払っている金額のわりに成績の伸びがゆっくりだったことに納得できなくて、息子と話し合い集団塾へ。それでも月4万円くらいはかかっていました。加えて、春季講習だ、夏期講習だと、追加費用もかさむし、6年生になると、きっともっとかかっていたはず。

 

中学受験を目ざす方は、遅くとも小4や小5から塾に通っていると思うので、2〜3年間の通塾だったとして、安くても総額200〜300万円くらい(塾や通い方によってはもっと!)はかかるのではないでしょうか。今や、人気の塾は、席を確保するために小学校1年生から通わせるという声もよく耳にします。なので、実際はもっと支払っているというご家庭も多いのでは!

カナダの公立小学校への留学なら、入学時の学力レベルも問われない(小学校3年間の成績表の英訳は提出しましたが、入学テストなどはありませんでした)ため、塾に通う必要はありません。
中学、高校にあたるセカンダリースクールへ入学の場合は、小学生での留学よりも学力が必要になると言われていますが、それでも成績が5段階評価で平均3以上あればいいと言われているので、そこまでハードルは高くないかと思います。

なので、子供を塾に通わせ、私立の中学校入学を目ざしているご家庭、小学校から私立に通わせているご家庭でしたら、海外留学も金銭的には難しくないのでは? というのが私の結論です。
日本でインターナショナルスクール(年間の学費は約250万円以上のところが多い)に通わせるよりも、これから日本に続々と開校するボーディングスクール(年間の学費は寮費も含むと800万円程度かかる学校も)に通わせるよりも、単純な金額だけの比較なら、カナダに行っちゃったほうが安い!

次回は、とはいえ、最近の円安、カナダの物価上昇にともなって、学費以外もいろんな費用が1年前に想定していたよりも、上回ってしまっている現実について書きたいと思います。

構成・文/高橋香奈子

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前回記事「ぶっちゃけ子供の留学に学費はいくらかかる?【40代からの親子移住】」>>

 
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