2022年8月から小学生の息子と一緒にカナダへしばらく移住をすることにしたファッションエディターが発信。母子留学を考え始めたきっかけから出発当日までの準備、渡航後は現地の学校や暮らしをリポートする連載です。7回目は、周りからよく質問される「やっぱりお金がないと移住できないんでしょ?」という疑問に回答。今回は学費編です。

 

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カナダ留学にかかる費用(学費)の項目は、申請料・授業料・医療保険

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各学区(教育委員会)のホームページより情報をリサーチして作成。2022年7月現在の情報です。変更になる可能性もあります。

カナダは、市民権がある、永住権がある、親に就労ビザがあるなどの場合は、公立校であれば、高校まで子供の学費が無料です。それ以外の留学生の場合は学費がかかります。

カナダで公立の学校に留学させる場合、必要な費用は主に、申請料、授業料、医療保険の3つです。医療保険は、学校の申し込みと一緒に、強制的に入らなければならないものです。
子供の年齢が上がり(ほとんどの地域で13歳か14歳以上)、子供が単身で留学することになれば、ホームステイ先の手配もそれぞれの学区がおこなっているため、その手配料も加わります。

カナダで留学する地域によって学費が異なる

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各学区(教育委員会)のホームページより数値を抽出。2022年7月現在の情報です。変更になる可能性もあります。金額は、2022〜2023年の1年間(夏休みは除く)の場合です。

学費は学区(教育委員会)により金額が異なっています。同じ州でも学区が異なれば、金額が違うことがあります。

カナダで人気の地域の小学校(エレメンタリースクール)の学費をまとめてみました(小学校の前にあたるキンダーガーデン、中学・高校にあたるセカンダリースクールにも留学制度があります)。

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ブリティッシュコロンビア州・バンクーバー


・申請料300カナダドル
・授業料15500カナダドル
・医療保険1100カナダドル

カナダのブリティッシュコロンビア州に属し、西海岸側にある都市、バンクーバー。「世界で最も住みやすい都市ランキング」の上位にいつも入っていることでも人気です。
留学を管轄しているのは、Vancouver School Boardです。

オンタリオ州・トロント


・申請料350カナダドル
・授業料16000カナダドル
※医療保険は授業料に含まれる

トロントは、東部のオンタリオ州に属する、カナダ最大の都市です。アメリカのニューヨークとも隣接しています。留学を管轄しているのは、Toronto District School Boardです。

アルバータ州・カルガリー


・申請料250カナダドル
・授業料12500カナダドル
・医療保険500カナダドル

アルバータ州最大の都市、カルガリー。バンクーバーやトロントほどは、知名度はないかもしれませんが、ロッキー山脈の麓にあり、カウボーイの街として知られています。バンクーバーやトロントなどの都市部よりも滞在費を抑えられると人気の場所。留学を管轄しているのは、Calgary Board of Educationです。

ブリティッシュコロンビア州・ビクトリア


・申請料250カナダドル
・授業料15000カナダドル
・医療保険1150カナダドル

バンクーバーと同じブリティッシュコロンビア州にあるビクトリア。バンクーバーから海を挟んだバンクーバー島の南に位置しています。日本より寒いと言われるカナダの中では、比較的温暖な気候で過ごしやすいと人気。イギリスの植民地だったこともあるため、アフターヌーンティーやガーデニングなど、英国風の文化が残っています。留学を管轄しているのは、Greater Victoria School Districtです。

ケベック州・モントリオール


“北米のパリ”と呼ばれ、フランス語が公用語のモントリオール。ヨーロッパ風の美しい街並みも評判です。英語とフランス語を同時に学べるメリットがあるケベック州ですが、小学生の留学は受け入れておらず、親が就労ビザを持っている場合のみ子供が英語の小学校に通えます。
留学を管轄しているのは、English Montreal School Boardです。

今回は比較するため、一部の地域だけをピックアップしましたが、カナダのほとんどの地域で留学生を受け入れています。

私が子供をカナダの小学校に1年留学させるために払った学費は約160万円


金額は地域によってもう少しバラつきがあると思いますが、今回調べた4つの地域の結果を見ると、カナダの公立小学校に1年間子供を留学させようと思うと、必要な学費は約16000カナダドル。為替のレートは最近よく上下していますが、7月23日現在の1カナダドル=約105円だと、約168万円。
実際に私が払った学校関連の費用も、約160万円でした。

それが高いのか、安いのかは、次回の記事で。カナダの学費と、日本の私立中学の学費を比較します。

【写真】カナダ母子留学までの流れと学費
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構成・文/高橋香奈子

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