いい記憶を甦らせよう!


自分が生まれたときから親は面倒を見てくれているので、何かをしてもらっても、「当たり前」だと思いがち。
たとえば、子供の頃、母親がお友達を招待して開いてくれたお誕生日会とか、学生時代は毎日お弁当を作ってくれたこととか、そんな幸せな出来事をすっかり忘れて、悪いことばかりを思い出してしまっていては、親も可哀そうです。

どんな人間関係でも、「いいこと尽くし」というのは滅多になく、「プラスのこと」と「マイナスのこと」のどちらもあることが多いものです。
ただ、もし「マイナスのこと」のほうが多かったら、関係は切れることが多いでしょう。たとえ親子であっても。

だから、もし親と今もつながっているのであれば、たとえそんなに仲が良くなくても、「マイナスのこと」よりも「プラスのこと」のほうが多い、ということなのかもしれません。

 


思考を変えて、過去の“意味合い”を変える


子供の頃につけられた「心の傷」は、思いのほか治りにくい。でも、大人の今、その影響をなくすことは不可能ではありません。
過去の出来事そのものは変えられませんが、思考を変えることで、過去の“意味合い”を変えることはできます。

たとえば、「親も子育てが大変だったんだな」と思えば、水に流せることもあるし、少なくとも「自分は絶対に子供にそんなことはしないぞ」と、“当時の親”を反面教師にして、大切なことを学べたら、それならそれで、「自己を成長させ、幸せに近づけた出来事」に変わります。

イヤなことを思い出したときは、単に誤魔化さずに、きちんと子供の頃の「心の傷」と向き合い、うまく消化していきたいですね。

母親に付けられた子供の頃の「心の傷」。どう向き合うべき?今でも悪影響はある?_img1
 

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