毎朝、息子へのモーニングコールでほっこり♡


コロナ禍真っ只中の入院で、心底「よかった」と思えること。それは、スマホがある時代で本当に助かった、ということです。

子どもたちと会えなくても、その様子は逐一夫からLINEで届きます。リハビリで成果があったら、これまたすぐに家族に報告。いつになくやさしい夫のLINEに、何度励まされたことでしょう。

子どもたちとも、毎日スマホでコミュニケーションをとります。まず朝7時には夫のスマホにLINE電話をし、早起きの息子と「行ってらっしゃい! 車に気を付けるんだよ!」「うん、行ってきま〜す!」などと話すのがルーティン。その後、ねぼすけの娘のキッズケータイにショートメールを送り、「起きてる? 今日も頑張ってね」「うん。お母さんも!」などとやりとりします。

母が来ているときは安心ですが、夫だけのときは朝が本当に心配。遅くまで仕事をしている夫は、朝なかなか起きられません。息子が二人を起こす役目ですが、ある朝あまりにも二人とも起きなかったらしく、プリプリ怒って学校に行ってしまったよう。

その後、私が何度も電話しても、夫も娘も無反応。そのままリハビリの時間になってしまったのです。終わってから娘に電話をかけたところ、やっとつながりました。「えっ、まだ家にいるの?」「今起きた」「もう10時過ぎたよ」「えっ、ヤバ! 学校どうしよう!」。

聞けば、夜遅くまで勉強していたと受験生の娘。「お母さんがいないのを先生も知っているから、正直に起きられなかった、って言えば大丈夫だよ。とにかく、急いで行っておいで」「わかった〜! 用意して行くわ」。

まったくも〜。

その日学校から帰ってきた息子に、「お姉ちゃんが起きたのだけ確認してから、学校行ってくれないかなあ」とお願いするお母さんなのでした(夫には言っても、期待薄)。

突然の訃報も...ワンオペ母の長期入院、残された家族の生活は?【48歳・脳卒中闘病記】_img0
ヒョロヒョロと背ばかりが伸びていく小学校6年生の娘。中学受験に超重要な夏に私がいなくなってしまい、とてもかわいそうなことをしてしまった……!
突然の訃報も...ワンオペ母の長期入院、残された家族の生活は?【48歳・脳卒中闘病記】_img1
野球少年の小学校3年生の息子。夜になるとやはりさみしいようで、私のTシャツを着て寝ることもあるらしい。この日は、野球でもらった大事なメダルを握りしめて就寝。

その後日、病院の売店で子どもたちと会えた私(本当は、面会は禁止されています)。アイスクリームの「ピノ」のいちご味を、息子と「半分こしようね」と言いながら購入(これも、やってはいけません)。それなのに、油断をしているうちに息子が全部食べてしまった!

 

「ちょっと、何全部食べてるのよ! お母さんはこんなときにしか食べられないのに、ヒドイっ。口から出してよ!」と本気で息子を叱りつけてしまった、大人気ない私。しかも、本当に口から出そうとされて「バカっ! そんなの食べられるわけないでしょう!」とさらに激怒してしまいました。

いくら子どもにひさしぶりに会えてうれしくとも、食べものの恨みは大きいのです。