現在53歳の女優レネー・ゼルヴィガーが、「50歳になるのが待ち切れなかった」と、インタビューで語りました。
The Sunday Times紙のインタビューで、「年齢を重ねることが好き」と語ったレネー。「50歳になることは、ナンセンスなことのないまったく新たなスタートだと感じていたの。頭の中の声すべてに耳を傾けるのはやめて、人々があなたに対して抱く期待や予想を聞くのも全部やめて、より自分らしくなれるポイントだから。私の年齢に達するためには、多くのことから生き延びないとならないけど、がんばって! 私はそうやって自分のパワーと声を獲得したわ」
2014年頃には、アンチエイジングのための美容整形のしすぎで顔が変わってしまったと報じられていたレネーですが、その後、2016年にはWebメディアに美容整形の事実を否定する記事を寄稿。当時の彼女の顔は明らかに以前とは違ったように見えたのでその真偽のほどは定かではありませんが、今回のインタビューでレネーは、女性を若く見せるための商品と広告について批判しています。
「そういう類の広告はすべて、私たちが実際の年齢に見える必要はなくて、彼らが売りたがっているクリームや若く見えるガラクタのような商品を買えばいいと伝えているわ。でもそれに対してこう思うの。『え? 私が53歳だからもう価値がないって言ってるの? それがあなたたちの伝えたいこと?』って。
最高に輝く自分を目指すことと、そうでない自分になりたいということには大きな違いがある。輝いていて美しい自分であるためには、年齢を受け入れる必要があるわ。そうでなければ年齢を卑屈に感じながら生きることになるけれど、それは私にとって全然美しいことではないの」
卑屈にならない人生のために、レネーは自分にこう言い聞かせてるといいます。「OK、見栄えよくありたいのね? じゃあ髪の毛を整えてスキンケアをしてデイ・スパで過ごして、何でもいいから、自分が気分よくなることをして。だけど、自分がどんな人間で何に貢献しているか、どんな風に自分を表現するかは、自分の年齢に従って」
美しくあるために自分の年齢を否定しないこと、というのがレネーの考え。自分の気持ちを明るくするためのアンチエイジングはいいけれど、必死に年齢に抗うのは自分を否定することになるから。
心穏やかにエイジングを受け入れることはときに難しいこともあるけれど。ハリウッドスターも同じように葛藤しているのだなと知ると、ちょっぴり勇気をもらえます。
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