日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。

今日ご紹介するのは、家族間でのお金に関するモヤモヤエピソードです。

 


絶対にお財布は出さない! どんなときも両親に支払いをさせる妹


エピソードをお寄せくださったのは、ご両親・妹家族と徒歩圏内に住むマユミさん(40歳・パート職員)。


転勤族だった夫が転職したので、念願のマイホームを購入しました。二人の子供たちとたくさん触れ合ってほしいという思いもあり、両親が住む家の近くに居を構えることに。同じエリアに妹家族も住んでいるので、行き来が増えてにぎやかな毎日です。

しょっちゅう顔を合わせるようになり、気づいたことがあります。それは、もう38歳の妹がいかに両親に甘えているか。

妹夫婦は共働きで小学生の子供が二人。若くして家庭をもち、二人とも高所得とは言えない職業です。ずっと実家の近くに住んでいますが、週に何度も実家で夕飯を食べ、週末に外出するときもお会計は両親にお任せ。はっきりとは言いませんが、教育費もいくばくか支援を受けている様子。

両親はもう70代、貯金と年金で生活しています。持ち家があるとはいえとりたてて裕福ではありません。二人とも妹には甘いので、「いいよいいよ払っておくから」と言っていますが、自分たちの老後資金は大丈夫なのだろうかと不安になってしまいます。

「いい年してなにやってるのよ」と妹に意見したこともあるのですが、「生活にゆとりがない」「お父さんもお母さんも孫が可愛いからいいのよ」ととりあってくれません。だったらもっと節約して、生活費を抑える努力をすればいいと思うのですが……。昔から口うるさい姉だと思われているので、会話がかみ合わなくてモヤモヤします。

 


家族だからこそ、冷静に・慎重に


しっかり者のお姉さんと、甘え上手の妹。姉妹関係って、大人になってもそんなに変わらないものなのでしょうか。同じことを言われるとしても、他人に言われるより家族に言われる方が素直に聞けないということもありそうですね。

マユミさんのモヤモヤの原因は、「大人になっても両親に甘える妹へのいら立ち」「両親の老後の資金計画への心配」ではないかなと思います。

「いい年して親にたかって、恥ずかしくないの?!」

お姉さんとしては、ついイライラしてしまうところ。でもここで感情的になってしまうと、妹さんの方も子供の頃のテンションで「お姉ちゃん、うるさいな!」となってしまうのではないでしょうか。

労わり合ったり、励まし合ったりするような場面であれば、姉妹ならではのフランクなやりとりに癒されることもあるでしょう。しかしお金や介護などのシリアスな話題の場合は、家族であっても慎重に話を進める必要があるかもしれません。

 
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