日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。
今日ご紹介するのは、最近の「推し活」ブームにモヤモヤしているというエピソードです。
「趣味は何? 推しはいないの?」その質問、プレッシャーです!
エピソードをお寄せくださったのは、二人の小学生を育てるルミさん(42歳・主婦)。
最近、「推し活」ブームですよね。雑誌でもネットでも、アイドルや俳優、シンガーソングライター等に夢中になる人の楽しそうな様子が紹介されています。
実際私の周囲でも、ジャニーズアイドルにハマってオンラインで追っかけしているママ友、宝塚の長年のファンである義理の姉、某スポーツ選手に夢中の母……。「推し」にエネルギーを注ぎ込む人が結構います。11歳の娘すらユーチューバーの推しがいて、毎日制限時間(YouTubeを見ていい時間を親が決めています)いっぱい動画を観まくって、お友だちともその話で大盛り上がりしている模様。
私はというと、そんな「推し」のいる人の熱にやられっぱなし。楽しそうだなあとは思いますが、これまで何かに夢中になったことがないんですよね。
「ルミさんも推しをつくりなよ!」「ルミさんは何をするのが好きなの?」推しがいる人にそんな風に言われるたびに、なんだかモヤモヤ。後ろめたいというか、特に趣味も好きなものがない自分がつまらないと感じてしまって。
実は、娘が観ているYouTubeはちょっと気になっているんです。でも、「良い歳してユーチューバーが推しって……」という気持ちがぬぐえなくて。大人なんだから、クラシックとか歌舞伎とか良い趣味を持ちたいんですが、触れる機会もないですし、正直興味もないですし。自分の好きとか嫌いとか、よく分からなくなってしまいました。
推しがいてもいなくても……
「推し活」、楽しそうですよね。好きなものがある人、夢中になれるものがある人ってエネルギッシュで魅力的。最近は、「私はこれが好きなんです!」という発信が増えて、それを見ているだけでワクワクしますね。
でも一方で、ルミさんのようにその風潮に気後れしてしまう人もいるんですね。「楽しそうでいいな~」という羨望と、「好きなものがない自分って、つまらないのかな」みたいな後ろめたい気持ち。分かります。
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