雑誌「栗原はるみ」Vol.2が今週9月1日に発売となります。

mi-molletでもお馴染みの片岡千晶が編集長に就任し、この3月に創刊した雑誌。創刊号も良かったのですが、この2号目のゲラを読んだときに、個人的に大変心打たれるものがあったので、ミモレ読者の皆さまにもご紹介させて頂きますね。

動画もあり! 雑誌「栗原はるみ」のAmazon特設ページはこちら>>

 

 

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、栗原はるみさんは今から3年前、最愛の夫・玲児さんを亡くされています。今年3月のインタビューでは、「想像を超えていた」というその「喪失感」について語っていました。

栗原はるみ75歳が夫を亡くして見つけた、自分の人生でしたいこと「僕の帰りを待っているだけの女性にならないで」(文春オンライン)

2号目でスタートした新連載のテーマは「自分のために、ひとりごはん。」「実は自分のためにまだ食事を作れない」という栗原さんが、それでも「料理の力で前に進みたい」と語り、分量一人分のレシピをご紹介しています。
 

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新連載のゲラ(校正刷り)をチラ見せ。「元気になれるかわからない。でも、料理が前に進む力になればいい」という見出しに胸がぎゅっとなります。


特別付録の京都別冊には、栗原はるみさんが案内する「ひとりで行ける普段着の京都」が載っています。「晩ごはんの前になじみのバー」とか「肝焼きにレモンサワー」とか……個人的に好みすぎて、ゲラとハイタッチしたくなったほど(笑)。

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京都別冊は、たっぷり58P! レストラン、バー、甘味処からお土産物まで。巻末にノートがついているのも良いです。


そして、メイン特集のテーマは、
「私が大切にしていること。」

栗原さんには、料理のほかにも、ファッションや、掃除、お茶を淹れること、スキンケアへのこだわり、ライフワークにしていることなど、ずっと続けていることがたくさんあります。すべてにおいて気取らないのに、静かな、確固たるスタイルがある方なんですね。


ほかにも「みんなでグリル。」「野菜を食べたくなるサラダ。」「ワインを選んで、気軽なおつまみを作って。」「たのしく眼鏡」など、私のど真ん中を射抜かれるような興味深いラインナップばかりなんです。

夫・玲児さんの「ベリーグッド!」を聞きたくて料理を頑張ってきた、という栗原さん。

75歳になった今年、「ひとり」に向き合って、料理の力で、あるいは大切なことを続けること、新しい何かに挑戦することで、前を向こうとしている。そのありのままの姿を、この雑誌を通じて私たちに見せてくれていることに、私はいたく感動しました。尊敬する先輩は「編集者の仕事は人の心に鐘を鳴らすこと」と言っていましたが、まさにそんな感じ。この一冊を読んで、私の心に鐘が間違いなく鳴りまくりました。

いま家族がいても、いなくても。いつか人間はひとりになって、孤独になった自分を抱きしめて生きていくんですよね。悲しみや寂しさは、決して霧が晴れるようになくなったりはしないけれど、自分のためにごはんを作ったり、ひとりで旅をしたり。そうしていくうちに、時が経てば、きっといつか自分自身と大切な人との時間を、より優しく、愛しく思えるようになるんだと思います。

栗原さんが75歳で雑誌を創刊するという大きな挑戦をされていることも、私たち「妹・娘世代」としては大変励みになりますよね。

この本は「紙の雑誌」の未来にも一石を投じています。手に取ってもらうとわかるのですが、一冊のなかでさまざまな紙がさまざまな判型で使用されていて、とっても贅沢なんです。紙の雑誌が提供できる「手触り」や「匂い」などのワクワク感が詰まっているので、雑誌好きな人には、間違いなく気に入ってもらえると思います。

ちなみに私はこの雑誌の定期購読を、栗原さんと同い年の母にプレゼントしました。そろそろ届いているかしら。

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特別付録としてまな板もついているんですよ。下敷き型のまな板って、使いやすいですよね。よく見えないかもしれませんが、20㎝メモリが入ってます。便利!
 


ふ~。お伝えしたいことがありすぎて、取り留めなくなってしまいました(汗)。


秋の間じゅう繰り返し読める雑誌になっていますので、よければぜひ手に取ってください。


ミモレ読者の皆さんにとっても、大切な一冊になったらいいなと思っています。


※雑誌「栗原はるみ」vol.2
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