①若作りを若作りに見せないセンス

写真:REX/アフロ

センスの良い人が歳をとらない決定的な理由は、“若作り”が若作りに見えないセンスを持っているということ、まずこれに尽きるのではないでしょうか。

何を持って若作りと言うのか、その定義も曖昧ですが、例えば極端な話、10代後半でも着られるような服を着てしまうこと、と言ってももいいけれど、仮に孫と同じものを来ても全然若作りに見えない、それがセンス。

写真:Backgrid/アフロ

ダイアン・キートンは、いわゆるフレンチカジュアルが大得意、まぁ正直リセエンヌ風といってもいいようなファッションも、見事に着こなしますが、そこに違和感も無理矢理感もまるでなく、僅かも若づくりに見えない。年下でも思いっきり憧れてしまうようなファッションセンスを持っているのです。まず、ここを真似たい!

 

②センスは、結局髪型に現れる


年齢を重ねるほどに、髪型は顔そのものになります。50代以降は、それこそ髪型次第でいくつにでも見えるほど、印象年齢を決める上で、髪は大事。

映画『マンハッタン殺人ミステリー』より。1993年、今から約30年前!  写真:Album/アフロ
映画『電話で抱きしめて』より。2000年作品。 写真:Everett Collection/アフロ


そこで、ダイアン・キートンの髪型を見てください。とてもナチュラルなニュアンスのあるボブ。ある時はストレート、ある時はわずかにウェービー、 またある時はおかっぱ風の髪になったりと前髪も含め、年齢不詳の髪型を確実に選んでいることがわかります。
ひっくり返っても、70代らしい髪型などしない。爽やかでありながらどこかキュートな印象のある髪型は実際10代でも通用するもの。でもやっぱり絶対に若作りに見えないのは、紛れもなくセンスなのです。

50代以降は、髪型が顔であり、印象のほとんどを決めてしまうってそもそもどういうことなのか、この人の70代の髪型選択を見ているとよくわかるはずです。