入院すると、その間は活動が限られ、筋力は1週間で10~15%ほど低下してしまいます。当たり前のことですが、低下の速さに比べて回復には時間がかかるもの。1週間の安静による体力低下を回復するには、1ヶ月かかるとも言われています。今後どの程度回復するのか、以前のように歩けるようになるのか、高齢の方の中には不安になる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。今回相談に訪れた麻衣さんも、母親の入院でそんな心配をした1人です。話を聞いてみましょう。

 


若いと思っていた母が入院を機に歩けない!?


私の母は75歳になりますが、いつまでも自分はまだまだ若いと言っていて、高齢者という枠には入っていないと思っているようです。とはいえ、そんな母も今年から後期高齢者の仲間入りをしました。

母は健康志向が高く、毎年健康診断を受けていますが、今回その検査によって早期胃がんが見つかってしまいました。早期発見だったので幸い内視鏡手術で済み、入院期間は10日ほどでしたが、その間塞ぎこんでベッドの上で過ごしていた母は、なんと突然「歩くのが怖い」と言い出したのです。

安静にしていたのはたった1週間ですが、その程度でも歩くのが怖いと思ってしまうものなのでしょうか……。日頃から体を鍛えておくべきだったのか、今後のためにも教えていただけますか?

 
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