"誰でもない自分"になって、ただボーッと頭を休めたい。
そんなふうに思うことはありませんか。

 今働いているならひとりの職業人として、ライフステージによっては誰かの娘として親のことに、または家庭のことに。子どもがいれば子どものことに、そして地域や社会に生きるひとりの大人として、自分以外のものに心と時間を注ぐ日々。

社会の中でさまざまな立場と役割を持ち、それぞれの事情で、気持ちも体も頭も忙しいミモレ婦人たち。
「日常から少し離れ、静かに豊かに過ごす時間と場所がほしい」と思う日も、少なからずあるのではないでしょうか。

そんなとき、ここはひとつ、思い切って日帰りひとり旅に出てみるのはどうでしょう。

 
こんにちは。〔ミモレ編集室〕メンバーのともみと言います。
共働きの夫と保育園児の子ども2人と暮らす中で、「時には必要、自分の時間」をモットーに、一息つけるひとり時間の過ごし方を日々考えています。

今回おすすめしたいのは、神奈川県の『湯河原惣湯books and Retreat』で過ごす、「本×温泉×季節の食事」のある5時間(5900円:食事付き)です。
 

日帰りひとり旅のポイントは、時間もお金も気兼ねなく


都心から1時間半、神奈川県南西部に位置する湯河原温泉は、古くから文豪、画家など多くの作家が逗留し創作の筆を執った、歴史ある温泉街。

この地に2021年にオープンしたのが『湯河原惣湯books and Retreat』です。

 

『湯河原惣湯books and Retreat』には2つのエリアがあります。

敷地の入り口部にあるのは、カフェや足湯や観光案内所やコワーキングスペースからなる「玄関テラス」。
そこから渓流沿いに整備された遊歩道を進んだ先にあるのが、今回ご紹介する日帰り温泉「惣湯テラス」です。

「惣湯テラス」は中学生以上から利用でき、予約優先で制限人数も設けているため、いつ訪れても比較的ゆったりと過ごすことができます。
料金は、食事・フリードリンク付き、5時間5900円など。

 

日帰りひとり旅は、頑張りすぎないのもポイント。時間もお金も、ひとりで気兼ねなく行けるくらいがいいですよね。
(そもそも「気兼ねなく」と言ってる時点で誰かに気兼ねしているわけで⋯⋯。そんなあなたにこそボーッとしてほしい)

片道1時間半かけて5時間滞在だと、たとえば10:30-15:30としたら、朝9時に家を出て、夕方17時頃には帰宅するイメージ。
(関東在住の方に限られてしまいますが⋯⋯)

主婦の方だと、朝家族を送り出して家事を済ませ、その日の夕飯の算段をつけて⋯⋯など、ある程度準備がいることもあるでしょうか。
「思い立って当日!」とはいかないかもしれないので、「この日!」と決めて、自分で自分に予約を入れておくのもいいですね。

 

おすすめポイント1:樹々と川音につつまれた源泉かけ流しの温泉


湯治とは、病気やケガなどの温泉療養を行うこと。
さまざまな成分が含まれている温泉と、温泉地を取り巻く豊かな自然のリフレッシュ効果によって、その人本来の自然治癒力を高めることが本質です。

もともとは旅館に1~4週間ほど長期間滞在して行うことが多かった湯治ですが、やろうと思えば日帰りでだってできるのですよね。ぎゅっと濃密に。

 

湯河原惣湯のお湯は、男女とも2か所。
いずれも露天風呂です。

 
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