「誰のせいでもない(no one's fault)」、にっちもさっちもいかなくなった時に時折思い出す言葉です。その言葉を知ったのは、思いがけない依頼を受けて小さなクリニックの受付業務を1週間した際に、私のシフトの後に働いているベテランの女性が使っていたから。その方は、ある患者さんのケースを私に説明する際に「誰のせいでもない事故がある」と話してくれました。

清々しい性格で色んな話をしてくれる気のいい方で、その方に言わせれば「離婚も誰のせいでもない」。好き同士が一緒になったけれど、どちらのせいでもなく、何か決定的な理由がある訳でもなく、少しずつ心が離れうまくいかなくなることがあるという。

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先日、やっと離婚が成立した友人へ「no one's fault」と言った後の彼女の笑顔が忘れられません。自分が望んでいた結果になったものの、それに費やされた時間、精神的ストレスは膨大。終わったと思う反面、自分が選んだ選択は正しかったのか?という迷いが頭をよぎる。それぞれの人が、その人の考える善意、正解、正義などを持ち寄った結果、誰のせいでもないけれどうまくいかないことが少なくないと感じます。例外的に、圧倒的に誰かが悪いということもあるけれど、誰のせいでもなくうまくいかないこともあるという言葉を知っているだけでココロがスッと軽くなることもあります。