スタイリスト福田麻琴さんが、身の回りの”愛するモノ”について語ります。

 

和洋中、何を盛ってもサマになる食器。
洗い物中、つるっと手を滑らせても割れたことがない食器。
少々重い食器。
それがイタリアのサタルニアです。
今年の初め、キッチンからミニマムにしてみようと思い立ってこの食器以外はしまってみました。我ながら、急!!
突然の思い付き&実行に家族は唖然としていましたが、やってみないと気が済まない性分だとわかっているので、せっせと和食器をしまう私を静かに見守っていました。恐ろしい何かを見るような目でね……(笑)。

 

この食器との出会いはイタリア。最初がミラノかフィレンツェか忘れてしまいましたが、お皿といえば丸、みたいに育った私はこのオーバルって形に激しく感動したのを覚えています。
イタリアのトラットリアでオリーブがのっていた小さなオーバルのお皿、パスタがのっていた大きいものもそう、最後はケーキまでこのお皿。
後で調べてみるとこのサタルニアはイタリアのトラットリアでは定番の食器だそうで。
どおりねぇ。
一日3食食べたなら、必ずどこかのお店でサタルニアに会います。
そこで私はピンときました。
しっかり重量はありますが、トラットリアで使われるくらいなら丈夫に違いない! と。
その勘はその通りで、今まで我が家でサタルニアが割れたことはありません。

 

帰国して大中小と一気に揃えましたがそれは“使える”と、自信があったから。
私、こういうの見つけるの得意なんです!
国内でも海外でも、旅に出たらその土地の特性や風土を考えながら、その土地"らしく"今の生活で"使える"ものを探す。
それはもはや旅の楽しみの大部分をしめているかも。
また素敵なものを探してはご報告したいと思います!
 


写真・文/福田麻琴
 


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