下克上×ラブストーリー×青春群像劇の、いいとこ取り!
『六本木クラス』は、主人公の新(竹内涼真)が復讐を誓い、絶対権力者・茂(香川照之)に立ち向かっていく物語。闇の復讐ではなく、光の復讐なところがいいんですよね。父・信二(光石研)のひき逃げ事件を隠蔽した茂を倒すため、新は居酒屋「二代目みやべ」を大きくさせることに尽力します。そうすれば、茂が営む外食チェーン「長屋」を負かすことができる。結果的に、茂への復讐につながるのです。
そう簡単にはいかない下克上。茂が負ける日がくるのか? と思うほど、計算高くて憎たらしい! みんな、長屋に通うのなんてやめて、二代目みやべに行こうよ! あんな男に金を落とすのはやめよう! と言いたくなるけれど、長屋の料理が美味いのが悔しいです……。
しかし、決して諦めない新。りく(さとうほなみ)に、亮太(中尾明慶)に、龍二(鈴鹿央士)、そして葵(平手友梨奈)。ともに、「二代目みやべ」のために奮闘する仲間たちとの絆が、彼の心を支えてくれています。学生時代のように、同じ目標に向かって突き進む5人が、このドラマにおけるキラキラを体現している。どんなことがあっても、絶対に裏切らない。仲間って、いいなと思うことができるんです(頼む、新のこと裏切らないでくれよ……!)。
そして、恋愛模様も面白い。新が想いを寄せている初恋の人・優香(新木優子)は、長屋で働いていちゃってるし……。「え、それっていいの?」と思いません? いくら、いろいろと援助をしてもらったにしろ。
その上、ずっと新のそばにいる葵は、妹としてしか見てもらってないのが苦しい。なんじゃ、これ! と言いたくなるような設定だけど、優香と葵の気の強い女同士の対決を見ていると、スカッとするんですよね。こんなに、両者が自分の考えを譲らないのも、珍しいのでは?
仕事に恋に、青春に……見どころがたっぷり詰まった『六本木クラス』は、最終章に突入しています。新が下克上を果たし、ハッピーエンドを迎えるところを見たいけれど、まだまだ終わってほしくない! あぁ、確実にロスになりそうです(涙)。
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