おしゃれをしたい気持ちはあるけれど、体型やライフスタイルの変化で、自分に似合うモノがわからなくなってくる40代。そんな悩みが多き世代に向けて、同世代のファッションエディター伊藤真知さんとスタイリスト池田メグミさんが、頼れる大人のベーシックがいつもある「シップス」のアイテムをピックアップして解決策を模索していきます。
Q.クローゼットの中はベーシックカラーでシンプルな服ばかり。もっときれいな色やデザインを着てワクワクしたいけれど、似合うものがわかりません……。
A.大人が「色」を着るなら淡い色より「鮮やかな色」。合わせるアイテムをベーシックなものにすれば挑戦しやすいはず。
伊藤:私自身は色のアイテムは好きなのでよく着ています。カラー診断で自分に合う色というより、気になったものを着てみていいなと思ったら、という感じで選んでいます。
池田:同じような色でも素材によって発色は違うし、肌のトーン以上に、その人の持っている雰囲気によっても似合う色って変わってくる。だから、まずは気になった色を試着してみることが大事だと思います。
伊藤:私の体感ではありますが、淡い色やスモーキーな色は、くすんで見えるなと思うことがありますが、鮮やかな色は大人を元気に見せてくれる気がするし、実際にテンションもあがりますよね。それに鮮やかな色は着ていると褒めてもらえることが多い!
池田:確かに! それって柄にも言えますよね。私自身は色も柄もあまり着ないけれど、たまにドキドキしながら着ていくと、まわりが褒めてくれて。朝の不安だった気持ちは吹き飛んで気分よく一日過ごせました(笑)。
色を揃えれば「カラーボーダー×カラーニット」も派手になりすぎず、むしろ着やすくなる!
伊藤:今シーズンはカラーボーダーをよく見かけました。ベーシックカラーのアウターを羽織ることを想像していましたが、同系色のニットカーディガン!とても新鮮ですぐに真似したいと思いました。
池田:色にさらに色なんて…と思われがちですが、同色だと単品で着るよりもまとまりが出るので、むしろ上品にまとまって着やすくなるんです。ボトムは着慣れたデニムにすれば、安心してトライできるはず。
伊藤:顔まわりにグリーンって難しいのかなと思いましたが、パキッとした色だからなのか、明るく見えていいですね。
伊藤:大きなポルカドットや鮮やかなオレンジもパッと見ると派手に思われるかもしれませんが、色や柄の高揚感ってこれくらいはっきりしたもののほうが味わえる気がします。
池田:ドットのブラウスなら黒のパンツ、オレンジのカーディガンならデニムや茶系パンツ、チェックスカートならグレーや黒のニット。ベーシックなものを合わせれば、簡単にコーディネートできるし、小物で盛らなくてもパッと着こなしが決まるので、実は時短アイテムでもあるのかも。
ボトムで「キレイ色のスカート」を合わせたら、トップスをベーシックに。5割は着慣れたものにしておくと安心
池田:顔まわりに色を持ってくると、印象が強くなるなと感じるときは、ボトムに色を合わせてみるのもいいと思います。この場合も合わせるトップスはベーシックなものを選べば、難しくなくまとまります。
伊藤:コーディネートで使った色とリンクしたチェック柄のストールを合わせていましたが、靴やバッグはどんな色を合わせたらいい?
池田:靴とバッグ自体の色を合わせる必要はありませんが、コーディネートを引き締めたいなら黒。抜けが欲しいなら白。意外に万能なのがブラウンです。両方のコーディネートで使いましたが、どんな色ともなじんでくれるんです。
伊藤: なるほど! ブラウン小物は要チェックですね。以前もご紹介しましたが、改めてマキシ丈スカートは本当にシーズンレス! この上にアウターを羽織ってタイツを仕込めば冬もOKだし、Tシャツやカットソーを合わせれば春夏も。いつ買っても、長く着られて本当にコスパのいいアイテムですね。
Column
スタイリスト池田さんイチオシ!
アウターとニットの中間「ベスト」が気になる!
前回、ロングジレをご紹介しましたが、袖なしという意味では仲間のような「ベスト」も気になっています。ジレよりもカジュアルに仕上がり、タートルトップスやシャツの上から着るだけで、ぐっと今っぽい印象に仕上げてくれます。シャツワンピースなど、シンプルなものの上から着るのもおすすめ。ウール素材のものを選べば温かいので、秋はアウター代わりに、冬はトップスとして、使い勝手のいいアイテムだと思います。
今回教わったのは
こちらのおふたり!
伊藤真知
ファッションエディター。1979年生まれ。津田塾大学卒業後、出版社に勤務。その後フリーとなり、『BAILA』『LEE』『Marisol』など、幅広い女性誌で活躍。ファッションページの編集やインタビューの他、ブランドのカタログ製作なども手がける。ユニクロをテーマにした企画を多く担当し、自身もユニクロを偏愛していたことから生まれた初の著書『「ユニクロは3枚重ねるとおしゃれ」の法則』が好評発売中。本人のシンプルだけれどどこかお茶目なカジュアルコーデはさまざまな媒体で注目されている。 instagram:@machiito__
池田メグミ
スタイリスト。大学卒業後、会社員を経て、スタイリスト村山佳世子氏に師事。独立後は数多くの女性ファッション誌で活躍。さりげなくトレンド感が効いた、リアルなスタイリングが人気。
提供/シップス
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スタイリング/池田メグミ
撮影/須藤敬一
ヘア&メイク/桑野泰成(ilumini.)
構成・文/幸山梨奈
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