卵子の数が多ければ、妊娠できる?

写真:shutterstock

卵巣機能の予備能力を知る方法として、成熟しきっていない卵胞から分泌されるホルモンを調べる「AMH(抗ミュラー管ホルモン)」検査があります。

この検査でわかるのは、卵子のおおよその在庫。妊娠のために十分な卵巣予備能力があるか調べる検査です。ちなみに「卵子の数が多い=妊娠できる可能性が高い」ということではありません。測定値の判断は総合的に行うことが大切です。なお、この検査ができるのは不妊治療のクリニックなど、限られます。
 

 

<point>
● AMHは卵巣機能の予備能力を知るひとつの手段
● 検査ができるのは特定クリニックのみ
● AMHが高値だからといって妊娠できるとは限らない

 

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自分が思い描く人生を過ごすために、今、できることは何か。皆さんにも一度考えていただきたいと願っています。それが、自分の体について知ること、困っていることがあれば、前向きに対策してみること、不安があれば早めに相談をすること。そう、何でも自分ひとりで解決しようとしなくていいのです。
 

高尾 美穂
イーク表参道副院長。産婦人科医。医学博士。婦人科スポーツドクター。ヨガ指導者。働く女性の産業医。婦人科の診療を通して女性の健康をサポートし、 女性のライフステージ・ライフスタイルに合った治療法を提示し、選択をサポート。アプリstand.fmで毎日更新される番組『高尾美穂からのリアルボイス』では、体や心の悩みから人生相談までリスナーの多様な悩みに回答。著書に『いちばん親切な更年期の教科書【閉経完全マニュアル】』(世界文化社)『更年期前後がラクになる! おうちヨガ入門』(宝島社)などがある。最新刊は『大丈夫だよ 女性ホルモンと人生のお話111』(講談社)。

『【女性ホルモンにいいこと大全】 オトナ女子をラクにする心とからだの本』
著者:高尾美穂 扶桑社 1540円(税込)

毎日頑張っているけれど、頭痛に生理痛、肌荒れやイライラ、不眠に妊活疲れなど、気づいたらなんだか調子がいまいち。輝く女性たちを翳らせるそんな不調のお悩みの原因と解決策を、高尾先生が優しく教えてくれます。すぐとなりで診察してくれているかのような、ほっとする気持ちをくれる温かな一冊。



イラスト/鈴木衣津子
構成/金澤英恵