リノベされた部屋で幸せに過ごす人たちが描かれたエンディングも素晴らしい『魔法のリノベ』
男だらけの福山家が営む”まるふく工務店”で、正反対の男女がコンビを組み、家を、そして人生をリノベーションしていくストーリー。間宮祥太朗演じる福山家の長男・玄之介は、営業でありながら人が良くて押しが弱く、実生活では妻が弟と駆け落ちしてしまったバツ2のシングルファザー。一方、波瑠演じる小梅は、大手リフォーム会社で営業エースの成績を誇っていたけれどワケアリで退職し、まるふく工務店に転職。
優秀で強気な小梅が優しすぎる玄之介に指南……という側面がありつつ、はじめはダメダメだった玄之介が少しずつたくましくなり、そんな玄之介に小梅も心動かされる、といういい意味での凸凹コンビものです。さらに、リノベは魔法、人生もリノベしようと提示したところが素晴らしいし、エンディングでその回のクライアントが、いろいろ悩んだ末にリノベされた家で幸せそうに過ごす映像が流れるのが本当に素敵。
お互い「相手と出会ったことが自分の人生のリノベ」と感じる2人は、8話にしてついにいい感じに。この先どうなるのかも、そして小春の元上司でめちゃくちゃ悪そうな有川(原田泰造)と、玄之介の父親でまるふく工務店社長の福山(遠藤憲一)との過去も気になります。
主演二人の感情表現と各地の旅情が素晴らしい『雪女と蟹を食う』
痴漢の冤罪をきっかけに職も恋人も家族も失い自殺を考える男・北(重岡大毅・ジャニーズWEST)は偶然TVで見かけた北海道の蟹を食べてから死のうと思い立ち、図書館で見かけた裕福そうな人妻・彩女(入山法子)を金欲しさに襲おうとしたが、なぜかお金も身体も好きにしていい、私も蟹を食べたいですと彩女が言ったために、一緒に北海道目指して旅することになる……という物語。
陸路で青森まで行き、青森からはフェリーに乗って北海道へ渡る2人。各地でロケを行ったというだけあって、ロードムービーなので各地の風景や旅館、食べ物などがいい……! オープニング、慣れていて録画だと早送りしてしまったりすることもありますが、この作品のオープニングは流れる景色が良すぎて毎回そのまま観てしまいます。
また、ベッドシーンが激しめではあるのですが、2人とも感情が乗っていて変にその事実だけ気になるということがなく、むしろ新たな一面を見られて感動します。元気で明るいイメージの重岡くん、こんな役もできるんだ……! とあらためて感動しました。2人とも幸せになってほしいけど、どうなるのか……物語の行く先が気になります。
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