木曜夜22時のドラマ『純愛ディソナンス』が、いい意味で放送前の印象と違い、個人的に今期1~2位を争うくらい好きな作品になりました。
毎回惹きこまれてしまうストーリーと魅力的な登場人物たち、音楽……さまざまな要素が重なって、この物語を深く厚みのある物語にしています。本記事では、この作品の魅力をさまざまな要素から紐解いていきたいと思います。
2人の「運命」から目が離せない
なんといっても惹きこまれるのは、和泉冴(吉川愛)と新田正樹(中島裕翔)の、離れても惹かれ合ってしまう「運命」を感じる物語だという点。はじめは教師と生徒として出会い、数年後にまた別の立場で再会したときは正樹は既婚者になっています。本来は恋愛関係におちいるべきではない関係ながら、2人のその辺にありふれた恋愛ではなく、心の深いところで繫がっている感じがたまりません。本当はいけない関係なはずなのに観ているほうも結ばれてほしいと強く願ってしまいます。
お互いに絶対的な存在だということはわかるのに、前半はほとんど恋愛っぽいシーンがないところも良いなと思います。初めて2人がキスするのが7話! 海辺でのキスシーン、2人のお顔も含めて美しすぎましたし、ついに……という気持ちでいっぱいで観ているほうも感無量でした。
吉川愛さんと中島裕翔さんが素晴らしい
当然ながら、主演2人のハマりっぷりと演技の素晴らしさもこの作品の大きな魅力です。
冴を演じる吉川愛さんは、『十二人の死にたい子どもたち』『のぼる小寺さん』『インフルエンス』『ハニーレモンソーダ』など”何かしら悩みや問題を抱えた女子高生”役が本当にハマるなと以前から思っていました。冴のまっすぐさや一途さ、そして厳しい環境の中でもそれを失わない強さを表現できるのは彼女の演技があってこそだと思います。セーラー服姿も似合ってた……!
正樹を演じる中島裕翔さんも、二面性のある人物を見事に演じています。序盤は愛想よく笑う裏で毒づく本来の正樹がいたり、再会後は今の仕事や生活を保つために心にもないことを口にしたり、ちょっとわけありでひねくれている感じがたまりません。今振り返ると、本当に思っていることと行動が一致するのはいつも冴が絡んだときでした。
環境や立場から、自分の気持ちを押し殺す場面も多かったけれど、一緒にいようと決めた2人に幸せになってほしいのですが……頼む神様! と願いながら観ています。
気になるけど今まで観てないよ、前半忘れちゃったよという方も大丈夫! なんと公式が3分で前半の内容がわかる動画を公開してくれています。
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