唯一の良心? 当て馬? 慎太郎


このドラマで唯一ホッとできる存在だったのが、冴の同級生で彼女のことが好きな慎太郎(高橋優斗)。高校のときは全く相手にされてなさそうでしたが、東京に出てきて困っていた冴と再会し、住む家を提供し、ずっとそばにいて味方でいてくれた人です。正樹との仲を応援しているものの、あまりの試練の連続と慎太郎の優しさに「このまま慎太郎とくっついたほうが幸せになれるんじゃ……」と思った瞬間も正直ありました。冴も、ずっと待たせていた慎太郎と向き合おうとします。が、その矢先に正樹が接近してきて、慎太郎の元から離れていくことに(これに関してはちょっと慎太郎かわいそうすぎるし、冴もちょっとひどい)。しかし、ここにきて慎太郎の取った行動がなかなか衝撃でした……。

 

横山克さんの音楽

この作品を語るうえで欠かせないのが、横山克さんの音楽です。第1話で「このドラマ音楽いいな〜」と思っていたらエンドロールに彼の名前が出てきて、納得してしまいました。『Nのために』『リバース』『最愛』という人気ドラマも担当している彼の作る曲は、物語の切なさや大切な気持ちを曲で表しているというか、重要なシーンで流れるメインテーマに毎回あらためて感動するような、深く心に響くものがあります。特に『Nのために』『最愛』にも冴と正樹のように運命としか思えないような2人が出てくるので、横山さんの音楽が流れたときの胸がしめつけられるようなキュンとするような気持ちを思い出しました。
 

主題歌「Fate or Destiny」

中島裕翔さんが所属するHey! Say! JUMPによる主題歌「Fate or Destiny」も素晴らしいです。洋楽っぽさやおしゃれさがあり、いい意味でHey! Say! JUMPっぽくない曲で、毎話のクライマックスを盛り上げます。MVも素晴らしいのでぜひ観てほしいです。

ちなみに
 

『純愛ディソナンス』好きな方におすすめしたい過去ドラマ


クライマックスまでの展開も気になるドラマ。最後に、この作品を好きな方がハマるかもしれない、”運命の2人”が出てくる過去ドラマをご紹介します。まず先ほども名前を出した『Nのために』(榮倉奈々・窪田正孝)、『最愛』(吉高由里子・松下洸平)。

そして結構前の作品になりますが、野島伸司脚本の『リップスティック』(広末涼子・三上博史)も少年院に入った少女とその法務教官とのやり取りが出てくるのですが、純愛ディソナンスと同じく2人の詩的なモノローグが入ってくるところもあり、機会があればぜひ観てほしい作品です。『青い鳥』(豊川悦司・夏川結衣・山田麻衣子)も、説明するとネタバレになってしまうのですが一人の男とその運命を変えた母娘のお話で、切なくてドラマティックなのでお好きな人も多いと思います。

まずは、純愛ディソナンスの結末をしっかりと見守りたいですね……2人とも幸せになってほしい……!
 

最終回目前!『純愛ディソナンス』に惹きこまれてしまう5つの理由_img0
 


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