夏ドラマも終盤戦。上旬ですが早くも最終回を迎えたドラマもちらほら。
みなさま、どのドラマがお気に入りですか? 本記事では、筆者が夏ドラマの中から特におすすめの作品を、簡単なストーリーと感想とともにおすすめします。
一緒に振り返って楽しんでいただけましたら幸いです!
 

全く合わない2人だから解決できる!凸凹コンビの活躍『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』

金曜22:00~TBS系 Paraviで全話配信中

東大法学部を首席で卒業したものの司法試験に4回落ち、パラリーガルとして父親の弁護士事務所で働いている、「真面目でコツコツ積み上げていく、そして石のように頭が固い」ことから”石子”と呼ばれる硝子(有村架純)。写真のように見たモノを記憶する「フォトグラフィックメモリー」の持ち主で、そのおかげで司法試験も一発合格した高卒の弁護士。実は自分に自信がなく、自分が人からどう見えるかを人一倍気にしている”羽男”こと佳男(中村倫也)。そんな2人がコンビを組んで仕事することに。

見るからに真逆の2人、まぁ合うわけもなく、言い合いも絶えないし弁護の方針でもたびたび対立します。どっちも素直じゃないので、飲みの誘い方も両者独特で笑ってしまうほど。でも、2人の視点や意見が合わさったからこそ、お手上げかと思われた案件を解決する糸口が見つかることがあるのです。事件の題材も、誰にでも降りかかる可能性があるものばかりで考えさせられます。

羽男が実はいいやつなのもわかってきて、2人の魅力をあらためて感じる今日のこの頃。石子に告白し恋人となった大庭(赤楚衛二)に起こった大変な出来事も心配すぎます。今後の2人の活躍と、それぞれが抱えているコンプレックスがどう解決されていくのかが楽しみなドラマです。

 


それぞれの孤独を生きる2人のやり取りに心ふるえる『純愛ディソナンス』

木曜夜22:00~フジテレビ系 FODで全話配信中 

事前情報では『高校教師』のような教師と生徒の禁断の恋愛ものかな? と思いましたが、ふたを開けてみたらいい意味で意外な話だったのが『純愛ディソナンス』。二面性のある性格を持った教師・新田正樹(中島裕翔)と、小説家になりたい高校生・和泉冴(吉川愛)。それぞれの家庭環境から孤独を抱えており、深い部分で共鳴し合う2人は、どうしたって惹かれ合ってしまうし、お互いのピンチに駆け付けます。それが、とある出来事がきっかけで離れ離れに。数年後再会したときには、正樹は既婚者になっていましたが、また何かと顔を合わせることに……。

「恋」という言葉で片付けるには深すぎる2人の関係。ひとつひとつのセリフやモノローグが刺さるし、『Nのために』『最愛』などでも有名な横山克さんの音楽も素晴らしい。比嘉愛未・光石研・富田靖子など、クセがありすぎる悪役たちにも注目です。これからどうなっていくのか、どんな”純愛”を見せてくれるのか、目が離せません。