ただし、家族がどう感じているかはハッキリ伝えていいのではないでしょうか。「最近のあなたはイライラして見えて、息子たちが戸惑っているよ」「ピリピリした雰囲気を感じると正直ストレス」友達のいないご主人にとって、家族の存在は生命線になりそうな気がします。ここで家族からも孤立してしまうのは命取り。息子さんたちに総スカンを食らわないよう、フォローしてあげられればいいですね。
「妻が楽しそうに過ごしている」のが一番の薬?
ナオミさんと同じように、ご主人が無趣味で友達が少ないという女性何人かに話を聞いたことがあります。彼女たちの対策は「自分の趣味(映画や美術館鑑賞など)に巻き込んじゃう」派と「(押しつけがましさは出さず)自分は自分で楽しんでいるところを見せる」派に分かれました。
「夫に趣味がない・友達がいない」を「私の趣味に付き合ってもらえる余地がたっぷりある」ととらえるのは斬新です。最初はぼーっと妻の後をついてくるばかりだったのに、だんだん新聞やネットを自分でチェックして、「こんな展示やってるぞ」と声をかけてくるようになったとか。
一方「妻は妻で勝手に楽しみます」派の場合は、家に取り残されるご主人は料理に目覚め、いつしか家族の役割分担が変化したとのこと。休日も一日別行動が当たり前になりましたが、夕飯時の会話はむしろ増した……これも、なんだか良い話ですよね。
こんなにうまくいく例ばかりだとは思いませんが、よく聞くのが「一人で寂しいだろうと思って誘ってあげたのに断られた」「ネガティブオーラ全開の夫と家にいるとイライラする」という話。けれど自分を咎めるような目で見る人より、楽しそうにしている人と一緒にいるほうが、ご主人も気が楽だと思います。
家族ごとモヤモヤしてしまって共倒れしてしまわないよう、あまりご主人に干渉しすぎず、ナオミさんはナオミさんで新生活を楽しんでくださいね。
皆さんのモヤモヤ話を教えてください!
職場や家庭で、イラっとしたけど言えなかった、違和感を感じたけど言葉にできなかった、モヤモヤしているのは私だけ? と思った経験がありましたら教えてください。エピソードを掲載させて頂く際はミモレの会員ニックネームではなく、仮名でご紹介します。皆さまからのエピソード投稿をお待ちしております。
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イラスト/Sumi
構成/山本理沙
前回記事「「私もう、オバサンだから」40歳、年齢自虐が止まらない!」はこちら>>
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