日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。
今日ご紹介するのは、自虐にまつわるモヤモヤエピソードです。
「私なんかオバサンだからさ~」20代の前でついつい自虐してしまいます
エピソードをお寄せくださったのは、今年40代に突入したというマリエさん(40歳・会社員)。
先日、誕生日を迎え40歳になりました。バツ無し独身・彼氏無し、仕事(アパレル)と趣味(スポーツ観戦)に生きる毎日です。
職場は平均年齢低めで、私はチームで上から二人目。年齢関係なく仲良しですが、最近なにかというと自分の年齢をネタにする癖がついてしまいました。
ちょっとついていけない話題が出ると「オバサンにも分かるように説明して~」。後輩の恋バナを聞きながら「私みたいな独身オバサンになってから後悔しても遅いよ」。ファンのスポーツ選手の話をしながら「まあ彼も、オバサンにキャーキャー言われてかわいそうかな」。
……よくもまあ、次から次へと自虐できるものだと思います。39歳まではそんなこともなかったのに、40代になっただけでこんなに気持ちが萎縮するものなのでしょうか。
後輩たちは笑ってくれていますが、ちょっと困らせているかも。でも、「40歳の癖に」と思われたら恥ずかしいから、自分から先回りしてしまうんです。そして自分のことを「オバサン」と呼ぶことに、解放感すら感じ始めています。なんだか別の生きものになれる感じがするというか、恋愛とか競争から自由になれる感じがするというか。これはいいことなんでしょうか。
「エイジハラスメント」の対象は、他人だけじゃなくて自分も?
「オバサン(オジサン)だから」「もう●歳だから」……。年齢にまつわる自虐ワードって、ついつい口に出しちゃうことがありますよね。
「エイジハラスメント」という言葉、ご存じでしょうか。「女は30歳過ぎたらオバサン」「これだからゆとり世代は」等々、年齢や世代で相手をひとくくりにして、差別的な扱いをすることを言います。人の能力やキャラクターは年齢だけで決まるものではないのに、一方的に決めつけたような言い方をするのはハラスメント。許されることではありません。
では、自分に対してはどうでしょう?
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