日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。
今日ご紹介するのは、キャラ設定にまつわるモヤモヤエピソードです。
「よっちゃんってホント癒し系だよね~」って、何歳のときの話?
エピソードをお寄せくださったのは、生まれ育った地域にUターンして暮らしているというヨシミさん(38歳・税理士)。
地元に愛着があり、東京の大学卒業後Uターンして就職しました。
高校時代の仲良しメンバーは地元住まいが多く、毎週のように集まっておしゃべり。アラフォーになっても仲良くできているのはありがたいのですが、ちょっとモヤモヤすることが。
通っていた女子高ではチャキチャキの女の子が多く、相対的に私は「おっとりキャラ」に。「よっちゃんはのんびり屋さん」「癒し系」「天然」と言われ続け、私も「そうなのかな~」と思っていました。
しかし大学に進学すると、徐々に積極的な性格に。地元の知り合いがいない解放感もあったと思います。文学部でしたが、「手に職をつけて自立したい」と税理士資格を取得。専門家として働き始めてから少しずつ自信をつけ、今ではすっかりベテラン。人前で堂々とふるまうこともできるようになってきました。
そんな大人になった自分と、古くからの友人たちから今でも言われる「よっちゃんはのんびり屋さんだよね」というコメントのギャップが年々大きくなっています。「私も変わったよ」とさりげなくアピールしても、あまり聞いてないみたい。ちょっと反応が遅れたり、穏やかなコメントをしたりするとすかさず「やっぱり天然!」と言われることにちょっとモヤモヤしています。
「共通の思い出」は楽しいエンタメ
長い付き合いの友人たちと集まると、「変わらないね~!」「相変わらずだね~!」と盛り上がりますよね。友人の「変わらなさ」にホッとする気持ち、わかるような気がします。
大人になると、仕事とか家庭とか「自分の力ではどうしようもないこと」に振り回されることが増えます。だからこそ、「ずっと変わらずいてくれる人やモノ」はそれだけで癒しになるのではないでしょうか。今や将来はどうなるかわからないからこそ、昔から知っている人には変わらないでいてほしい……、と無意識に願っているのかも。
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