うまく頼めない人は「自分には価値がない」という意識が強い


多くの人はなぜ、頼むことに抵抗を感じるのでしょうか? それは、2つの理由があります。

1つは、「頼むスキルがない」からです。もう1つは、「心理的ブロックがある」からです。

うまく頼めない人の「心理的ブロック」について、簡単に説明します。

人に頼めない人は、じつは、心の根底で「自分には価値がない」という自己イメージを強く持っています。すると、価値がない自分のために、他人の手をわずらわせたくないと感じます。また、自己イメージが低いので、「能なしだと思われたくない」「見下されたくない」「自分には能力があるように見せなければいけない」「周りから認めてもらわなければならない」という意識が強くなります。

このような「自分には価値がない」という意識を抱えている人ほど、仕事をよくがんばります。知識や技術を身につけることに人より多くの時間を使い、人より秀でるための努力を惜しまないので、実際に周りからは「能力が高い」と評価される人も多いです。

有能さに見合った待遇を受けていない。そんな人に“実は足りていない”能力とは_img0
 


「頼むスキル」を身につけることで、人生は変わる


わたしも人に頼むことができず、全部自分で抱え込んでしまうタイプでした。講師業ですから、自分が壇上に立たないと回りません。最初は、そのプロデュースやマーケティング、制作の仕事について、ほとんどを自分一人でやっていました。そのせいで長い間、長期の休みを取ることもできずに、常に追われているような日々を過ごしていました。

ところが、「頼むスキル」を学んだ結果、大きく人生が変わりました。いまは「自分がしなくてもいい」さまざまなことを手放せるようになり、人にどんどん頼めるようになりました。

 

休みも取らず必死にやっていたときに比べ、仕事の時間は5分の1程度になったのに、収入は3倍以上になりました。時間のゆとりが増えたので、最近では、ひと月の半分は沖縄の海でたくさんの魚に囲まれる時間を過ごしています。この執筆が終わったらまた沖縄に行くのですが、このような生活を楽しめるようになりました。