「昔、こんなことがあったよね」と共通の思い出で盛り上がるのは、過去が変わらないものであるからこその楽しさがあります。新鮮さや驚きはないけれど、安心感がある。ヨシミさんのお友達が感じているのも、そういう気持ちなのかな。

でも、親しい友人だからこそ、「今の私」のこともちゃんと理解してほしいと思いますよね。友人の気持ちに水を差さず、うまく「キャラ変」をわかってもらう方法はあるでしょうか?
 

ちょっと距離を置くと変化に気づくかも

「16歳で設定されたキャラがしんどい...」東京から地元に戻った38歳女性の悩み_img1
 

「ねえ聞いて。私、もう癒し系じゃないんだよ」

昔話で盛り上がる友人たちに、そうハッキリ言えるでしょうか? 難しいような気がします。少しずつ言動を変えて、変化に気づいてもらう……、この作戦もたぶん難しい。毎日会っている子供の身長が伸びたことには気づきにくいですよね。同じように、しょっちゅう顔を合わせている相手のささやかな変化にはなかなか気づけないものです。

ちょっと荒治療かもしれませんが、少し会う頻度を下げてみてはいかがでしょうか。毎週会っているなら数か月間開けてみるとか。何回かに一回はお誘いを断るとか。

少し間が空くと、ヨシミさんを見る目が一旦リフレッシュするかも。ヨシミさんがちょっと思い切った発言をしたとしても、「え、いきなりどうしたの?」という唐突感は薄れるはず。新しい目で見たら、「あれ、こんな風にしっかり主張するようになったんだ」とヨシミさんへの印象をとらえなおしてくれる可能性があると思います。


大切な友人なのに……と思われるかもしれません。しかし、人はかけられる言葉に影響されるものなので、「癒し系」「のんびり」と言われ続けたら「昔の自分」にいつの間にか戻ってしまうのではないでしょうか。また、空いた時間で新しい人間関係を持てたり、何かに挑戦したりすることだってできます。


変わるのも変わらないのも、ヨシミさんの自由です。もし「新しい自分」を気に入っているのなら、ちょっと試してみてください。

 

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文/梅津奏
イラスト/Sumi
構成/山本理沙

「16歳で設定されたキャラがしんどい...」東京から地元に戻った38歳女性の悩み_img2
 

前回記事「友達なし・趣味なし・愛想なし...「孤独なオジサン」まっしぐらの50代夫。妻の斬新な対応とは?」はこちら>>

 
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