日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。

今日ご紹介するのは、夫婦での家事分担にまつわるモヤモヤエピソードです。

 


「なんで伸ばして干してくれないのよ!」「頑張っているのに文句言うな!」


エピソードをお寄せくださったのは、子供二人と四人家族で暮らしているシホさん(39歳・医療系)。


「子供が大きくなるまでは……」と時短で働いていましたが、去年フルタイムに戻しました。コロナ渦をきっかけに夫もリモートワーク中心になったので、「やっていけるかも」と思ったんです。

夫が在宅勤務の日は、お迎えや洗濯・料理などをやってくれるので、多少残業もできます。これまで家事はほぼノータッチだった人なので、やればできるじゃんとびっくり。ありがたいのですが、家事を分業するようになってぶつかることも増えたんです。

洗濯物の干し方、夕食に何品用意するか、子供へのお菓子の与え方。夫の雑なやり方が気になって気になって。時間がないからというより、適当にやっている感じ。私が帰宅したら、くしゃくしゃになった洗濯物がソファにこんもり。服はパンパンと伸ばしてから干してって何度言えばわかるんだろう。

注意すると、「うるさいこと言うな」「忙しいからそんな細かいこと気にしていられない」とものすごく反発されます。

私も働きながらですが、もっと丁寧に家事しています。「忙しい忙しい」と言いますが、在宅勤務の様子を見ていて、「そんなに忙しくなさそうじゃない」なんて思ってしまいます。

 


禁断領域の中のあれこれを、あぶりだしたコロナ渦


コロナ渦をきっかけに、リモートワークが増えた人も多いですよね。「絶対出勤しないと」という思い込みが崩された、という声もよく聞きます。

在宅勤務できるようになって、通勤時間を節約でき、休憩時間も効率的に使って家事と両立しやすくなりましたよね。働く場所・時間にとらわれないことが、こんなに生活を楽にするのだという驚きもありました。

そして家族たちは、夫や妻が働いている姿を見る機会ができました。これまでは、朝出かけて夜帰ってくるまで、家族が外でどう過ごしているかはブラックボックス。家で仕事している姿を見て、「あれ、なんだか意外と忙しくなさそう?」なんて思ってしまった人はいませんか?

シホさんが、ご主人の忙しいアピールを疑いの目で見てしまうのも分かります。これまでが「知らぬが花」だったのでしょうかね……。

しかし、これはお互い様な面もあります。誰しも日中常に100%頑張れるわけではないし、適度な休憩も大事。わが身を振りかえっても、身に覚えがある人も多いのでは。目に余るサボりっぷりであればどうかと思いますが、干渉しすぎるとお互い傷つけあうことになりそうです。
 

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【漫画】洗濯物は伸ばして干して!
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