新作コスメも気になるけれど、何度もリピート買いしたくなる名品とは? その人自身が持つ立体感、目・唇などを際立たせて魅力を際立たせる「ディファインメイク」を提唱するメイクアップアーティスト水野未和子さんが、愛用するポイントメイクアイテムとは?

水野 未和子

メイクアップアーティスト。オレゴンに留学後、イギリスに渡り、London College of Fashionでメイクアップを学ぶ。卒業後、フリーランスのメイクアップアーティストとしてロンドンでキャリアをスタートし、帰国後は多くの雑誌や広告、CMなどを手がける。人によって違う、その人だけの魅力をディファイン(明確に)するメイクに定評があり、数々の女優やモデルが厚い信頼を寄せる。そのメソッドをまとめた著書『ディファインメイクで自分の顔を好きになる “私だけの魅力”が絶対見つかる自己肯定メソッド』が好評発売中。
【Instagram】@mizuno.miwako

 


質感を味方につければ
メイクの可能性が広がる


「これからのメイクは、単に目を大きく見せることよりも、その人の魅力を引き出すことこそ大事にするべき。そんな時代になってきていると思います」と水野未和子さん。「SNSやセルフィーの盛り上がりによって、実は“メイクを盛れば盛るほど、派手だけど目は小さく見えてしまう”ということにみんなが気づき始めたんじゃないかと思うんです。写真でキレイに見せるには、目元は黒で塗りつぶすよりも抜け感があったほうがいいのだと。メイクをシンプルにする分、まぶたに深みや奥行きを出したり、唇も深い血色感を出すような赤茶が多くなってきていると思います」

同時に、オンラインでの見せ方も踏まえて意識してほしいのが“質感”だそう。「ツヤ肌=若見えとして、ツヤ一辺倒になりがちですが、ツヤ肌にラメやパールを重ねても全部光っていて逆にツヤが目立たないし奥行き感もなくなるんです。だからこそ、これからは異なる質感を組み合わせることに意識を向けてもらえたらと思います。例えば眉。ペンシル、パウダーとツールを変えても同じ色、同じ質感を重ねると、写真にするとのっぺりしますよね。でも3色使うとかマスカラを足して質感を変えると一気に立体的に見えます。チークも1色をフラットに塗るのではなく、色を変えたり、頬の特に高い位置にはツヤを足すなどすると奥行き感が出ます。ツヤとマット、両方を組み合わせると、メイクの可能性が一気に広がりますよ」

 
  • 1
  • 2