「健康のために」と体脂肪率を計測している方も多いのではないでしょうか?
体脂肪率が上がったり下がったりすることで一喜一憂することもあるかもしれません。今回は、知ってそうで意外と知らない体脂肪率について解説していきます。


教えていただいたのは……

 

山田 悠史
米国内科専門医。慶應義塾大学医学部を卒業後、日本全国の総合診療科で勤務。新型コロナ専門病棟等を経て、現在は、米国ニューヨークのマウントサイナイ医科大学老年医学科で高齢者診療に従事する。フジテレビライブニュースαレギュラーコメンテーター、NewsPicksの公式コメンテーター(プロピッカー)、コロナワクチンの正しい知識の普及を行うコロワくんサポーターズの代表。カンボジアではNPO法人APSARA総合診療医学会の常務理事として活動。最新刊は、『最高の老後 「死ぬまで元気」を実現する5つのM』(講談社刊)。
Twitter:@YujiY0402

 

 

体脂肪率が高い!と不安になる前に


日本人女性は「痩せすぎ」の方が問題になることが多いのですが、体型や体重を気にされる方も多い印象です。「ジムで体脂肪率を計測したらとても高い値でした。健康にはどんな影響があるのでしょうか?」という質問をいただくこともあります。

一般的に、体脂肪率は女性の方が高くなる傾向にあります。ですので、体脂肪率が高くても、特に肥満があると言える状況でなければ、数字を細かく気にする必要はありません。

たとえば、病院などで行われる一般的な健康診断において、体脂肪率を計測することは滅多にありませんよね。体脂肪率は多くの場合、ジムや自宅の体重計で計測されているのではないでしょうか。

そもそも、なぜ一般的な健康診断で体脂肪率の計測がないのか、ご存知でしょうか?