政府が実施する、全国を対象とした「全国旅行支援」がスタートしていますね。上限額があるとはいえ、旅行代金の40%相当が割引されるとあって、久々に遠方への旅行を計画している方も多いのではないでしょうか? 今回は、飛行機に乗るときに気をつけたいことについて、航空機内での救急医療のお話を交え、山田先生に解説いただきました。
教えていただいたのは……
山田 悠史
米国内科専門医。慶應義塾大学医学部を卒業後、日本全国の総合診療科で勤務。新型コロナ専門病棟等を経て、現在は、米国ニューヨークのマウントサイナイ医科大学老年医学科で高齢者診療に従事する。フジテレビライブニュースαレギュラーコメンテーター、NewsPicksの公式コメンテーター(プロピッカー)、コロナワクチンの正しい知識の普及を行うコロワくんサポーターズの代表。カンボジアではNPO法人APSARA総合診療医学会の常務理事として活動。最新刊は、『最高の老後 「死ぬまで元気」を実現する5つのM』(講談社刊)。
Twitter:@YujiY0402
航空機内の救急医療について解説
医師をしていると、「新幹線や飛行機の中で救急の患者さんに遭遇したことがあるか」と質問をいただくこともあります。私は電車や新幹線では救急の患者さんに遭遇したことがありますが、飛行機ではありません。ただ、アメリカでは飛行機移動が多いので、飛行機の救急医療についても勉強し、私自身が飛行機に搭乗する際は、急病の患者さんの対応ができるよう、医師登録をしています。
さて、ここで問題です。世界中で、毎日多くの飛行機が運航していますが、どのくらいのフライトに1件の割合で急病人と遭遇するか、ご存知でしょうか?
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