土俵に撒かれた大量の粗塩のお清め効果か、お客さんがたくさんいるのに空気が軽い


ショップを見て回ると、推し活グッズがさっそく並んでいました。まず、腕に巻きつける力士の空気人形。顔写真入りのうちわ、フィギュアにアクリルスタンドまであります。力士のイラストのプリント入りのトートバッグ、マステ、キーホルダー、マスクケースなど。ミニサイズの力士のぼりもありました。肌色の分量が多い力士のグッズに囲まれていると、人肌のぬくもりが感じられます。

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力士のアクスタ(アクリルスタンド)やタオル等、推し活グッズの定番アイテム多数!

シンプルに力士の名前だけ入ったうちわもありました。文字が大きくて客席から本人にアピールできます。あるショップでは、「御嶽海」「貴景勝」「豊山」など各種うちわがある中、「遠藤」が売り切れていました。さすが、イケメンと名高い力士です。別のショップでは、会場でかかげる用の名前入りのタオルも販売。今は大声で声援を送れないので、タオルでの意志表示が必要です。また、力士を並べてデザインした相撲Tシャツは、映画Tのようなカルチャー系のおしゃれ感が。常に世の中の需要を調べて商品化している相撲マーケット。伝統だけにとらわれない柔軟なビジネスの姿勢に感じ入りました。

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コロナ禍の影響により大声で声援を送れないファンのために開発された(?)力士の名前入りのタオル。会場で掲げて推しの力士への応援を意思表示するファンが多数いました

「湯豆腐のたれ」や「ちゃんこふりかけ」、「国技館カレー」「親方ちゃんねるポップコーン」といったお土産もおいしそうで気になります。中でも「大相撲 伯方の塩セット」が目立つところに売られていました。大相撲の東京場所では、清めの塩として使われているそうです。

一日中、粗塩が大量にまかれている大相撲の土俵。会場に足を踏み入れると、塩のお清め効果か、お客さんがたくさんいて熱気が渦巻いているのに、空気が軽いのを感じました。まるで神社の境内にいるようなイヤシロチ感……。俗世に疲れた大人の女性を、塩の浄化力と生命力みなぎる力士たちが癒してくれる、そんなヒーリング効果の予感と期待が高まります。
 

(次回、なめ子さん視点の大相撲観戦レポートをお届け!)
 


構成/露木桃子
 

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