土俵に撒かれた大量の粗塩のお清め効果か、お客さんがたくさんいるのに空気が軽い
ショップを見て回ると、推し活グッズがさっそく並んでいました。まず、腕に巻きつける力士の空気人形。顔写真入りのうちわ、フィギュアにアクリルスタンドまであります。力士のイラストのプリント入りのトートバッグ、マステ、キーホルダー、マスクケースなど。ミニサイズの力士のぼりもありました。肌色の分量が多い力士のグッズに囲まれていると、人肌のぬくもりが感じられます。
シンプルに力士の名前だけ入ったうちわもありました。文字が大きくて客席から本人にアピールできます。あるショップでは、「御嶽海」「貴景勝」「豊山」など各種うちわがある中、「遠藤」が売り切れていました。さすが、イケメンと名高い力士です。別のショップでは、会場でかかげる用の名前入りのタオルも販売。今は大声で声援を送れないので、タオルでの意志表示が必要です。また、力士を並べてデザインした相撲Tシャツは、映画Tのようなカルチャー系のおしゃれ感が。常に世の中の需要を調べて商品化している相撲マーケット。伝統だけにとらわれない柔軟なビジネスの姿勢に感じ入りました。
「湯豆腐のたれ」や「ちゃんこふりかけ」、「国技館カレー」「親方ちゃんねるポップコーン」といったお土産もおいしそうで気になります。中でも「大相撲 伯方の塩セット」が目立つところに売られていました。大相撲の東京場所では、清めの塩として使われているそうです。
一日中、粗塩が大量にまかれている大相撲の土俵。会場に足を踏み入れると、塩のお清め効果か、お客さんがたくさんいて熱気が渦巻いているのに、空気が軽いのを感じました。まるで神社の境内にいるようなイヤシロチ感……。俗世に疲れた大人の女性を、塩の浄化力と生命力みなぎる力士たちが癒してくれる、そんなヒーリング効果の予感と期待が高まります。
(次回、なめ子さん視点の大相撲観戦レポートをお届け!)
構成/露木桃子
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