スタイリスト福田麻琴さんが、身の回りの”愛するモノ”について語ります。
ニットすら暑いと思うような日もあれば、腹巻きパンツなしでは凍えそうな日もある、なんとも難しい季節、それは10月。
季節は完全に秋だけど、夏の名残がうっすら残っていて、朝着ていたジャケットを日中ほぼ荷物として持ち歩くことに。
でも何も羽織らないで出かけると後悔するんですよねぇ。
でもこの季節の晴れた日が最高に好きです。
日差しは気持ちよくて、風はひんやりしていて……ずっとこんな季節が続いたらいいのにと思います。
だけど、そういう季節に限って短いのよ。
そして今日、もう急にやってきたんです、冬が!
朝起きていつものように窓を開け、大きく深呼吸……なんて思いきや、とりあえず一回窓を閉めようかな(笑)。
だって寒いじゃないの……。
週末、軽く衣替えしておいてよかったと心から思う。
していなかったらクローゼットで一番保温力のあるアイテムはトレンチコートだったはず。
あぶない。
そしてあれやこれや着たあげく、今日にピッタリなのはテディベアコート。
あれ? これって私の持っているアウターの中でも割と真冬に登場するやつじゃなかったっけ?!
これが登場しちゃうってことは……もうあとはスーパーテクノロジー系のダウンしかない。
恐ろしい……。
今年はもしかしたらとびっきり寒くなるのかもしれません。
だって10月にテディベアコートを着ちゃうんだもの。
あぁ嫌だなぁ。暖房器具は揃っていないし……。
なんて、その後の心配ばかりしていても仕方ないので、今回はこのテディベアコートの可愛さを語ってみたいと思います。
“コートといえばマックスマーラ“
30代後半くらいからそんな風に思うようになりました。
トレンドのデザイン、色、そんなものをずっと追いかけてきたのですが、それはいつも移り変わるもの。
それでよかったし、それがよかった。
でも最近は定番や永遠を求めるようになりました。
着れば着るほどヘタレてもくるし、経年変化が楽しめるアイテムは限られています。
ただ、Tシャツとコートは違いますよね。
ちょっと大袈裟ですが、“コート”という服の中でも一番高価なアイテムには永遠を求めてもいいと思うんです。
ヘビーローテーションは間違いなくても、ジャブジャブ洗うわけでもないし、シーズン終わりにクリーニングに出すだけのコートには10年、いやもっと活躍してほしいものです。
私の中では「10年後もっと似合う」が、お買い物の指針ですが、10年前から定番のコートってきっと10年後も定番では?
そんな当たり前のことにハッとした私がマックスマーラの魅力に気がついたのはつい最近です。
なので私はコートは常に“名品“狙い。
マックスマーラにはアイコンコートがいくつかありますが、このテディベアコートもその一つ。
きっと一番新しい名品コート。
見ただけで上質感が伝わる他もコートとは違い、テディベアのぬいぐるみみたいなモコモコの素材感。ボリュームも断トツで思わず抱きしめたくなるような可愛げのあるコートです。
一見トレンド満載に見えますが、見た目のボリュームからは想像できないくらい軽くて暖かく、可愛さに負けずちゃんと実用性が兼ね備わっているのでアイコンコートに仲間入りしたんだと思います。
とにかくギャップだらけのこのコート。きっと来年再来年も色や丈を変えて登場することでしょう。
定番とは常に進化していくもの。
いつか欲しいあなた、今でしょ!(笑)
どのタイミングで誰にマッチングするのか、そればかりは運命ってやつですねぇ。
写真・文/福田麻琴
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