スタイリスト福田麻琴さんが、身の回りの”愛するモノ”について語ります。

 

ころんとしたフォルムが愛らしく、長財布もタンブラーも収納できるバスケットができたのはこの夏のこと。
前回、語る前に完売してしまったヒツキのバスケット。
デザイナーの武市さんはじめ、ミモレストアのスタッフの可愛い! が皆さんに刺さって嬉しい限りです。
バイヤー業を始めてまだ間もないのですが、やっぱり人気アイテムが登場することが何より嬉しいです。
そして欲しいと思ってくださった皆さんにどうしたらきちんと数を届けられるか……そこらへんが受注生産の難しいところでもあります。
ただ、この受注生産というのは必要な分を必要な方にお届けできる、今一番シンプルで原始的かつ新鮮な販売方法だと思うので、無駄を出さないためにも、モノを大切にするためにも、当分はこの販売方法が最先端だと考えています。

 

ポチッとしたら次の日に玄関前に頼んだものが置いてある便利な時代に、あえて逆行しているようにも思いますが、届くまでの数ヶ月間すら楽しむ余裕のある大人の方が選んでくれていると信じていますっ。キリッ(笑)。

そしてこの受注生産、私がこのストアでバイヤーをするにあたりとても魅力を感じるところでもあるので、もっと勉強して皆様にちゃんと行き渡るように数量を見極められるようにならねば! と、真剣に頑張っていますので皆様もうしばしあたたかい目で見守ってください。

 

そんな完売実績のあるヒツキ、前回はアンティークレースカバーをつけましたが、第二弾はウールのケーブル編みのニットカバーです。
秋冬らしいあたたかみとハンドメイドのぬくもり溢れる蓋付き。
このケーブルニットは一点一点人の手で編まれていて、個体差はありますがそこにまた愛着を感じられるんですよね。
コートや他のニットとの相性も良いので、冬はもちろん、蓋を取り外せば一年中使うことができます(個人的にはTシャツ×デニムみたいな春夏ににニットカバーを合わせてみたい!)。

 

ニットカバーを外しても内布があるから大丈夫。
荷物を傷付けない他、防犯にも一役買ってくれます。
私の母はカバー無しのバスケットを持ち歩く私をいつも心配しています。これで安心させてあげられるかな!(笑)。

そして特別な日の可愛いらしいバッグ……ではなく、毎日ガシガシ使えるバスケットとして皆様の相棒になるべく“容量はしっかり“にこだわりました。
とはいえ固いバスケットなので大きすぎると今度は持ち歩きに不便になってしまうので、キュートな見た目が保てるサイズ感で……長財布、タンブラーが入って……。ひとまずこれさえ入ればどうにかなるかな、とイメージする最低限の容量です。

 
 

バスケットといったらやっぱり春夏のイメージが強いのですが、個人的には秋冬のバスケットが好きです。
重衣料で重たくなりがちな秋冬のコーディネート、少しでも抜け感を作りたいので私の場合バスケットが活躍します。
寒空のバスケットを見ると、パリジェンヌを思い出します。
そう、その抜け感が大事なのよね。

 

ヒツキのニットカバー付きかごバッグの商品記事は、こちらからご覧いただけます>>


写真・文/福田麻琴
 


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