時代の潮目を迎えた今、自分ごととして考えたい社会問題について小島慶子さんが取り上げます。

ある放送作家が、こんなことを言っていました。
「男のタレントは10代から20代はなかなか出番がない。30代になると仕事が増えて、あとはおじいさんになるまで。女は10代20代はひっぱりだこ。でも30代になると減って、おばあさんはほぼ存在しない」

 

さて、あなたの職場ではどうでしょうか。若い男に出番はなく、おばさんにはお声がかからない、は同じですか?

メディアのジェンダーバランスの偏りについては、NHK放送文化研究所が2021年に行った調査で、この放送作家の言葉をほぼ裏付ける結果が出ています。出演者の性別を年代別に見ると10〜20代は女性が多く、30代で男女が逆転。40代以降は圧倒的に男性が多くなっています。若い女性が注目されるのは、画面の中だけでなく、職場や学校でも同じかもしれません。